電気自動車(EV)発表が相次ぐ「ロサンゼルスモーターショー2010」現地速報!(1/2)

電気自動車(EV)発表が相次ぐ「ロサンゼルスモーターショー2010」現地速報!
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カリフォルニアの青い空。ユニバーサルスタジオ。ハリウッド・チャイニーズシアター。ディズニーランド。「♪来て、来て、来て、サンタモーニカ~(「サンタモニカの風」1979年/歌・桜田淳子、作曲・萩田光雄、作詞・阿久悠)。ビバリーヒルズ青春白書、などなど・・・。

ロサンゼルス、と聞いて日本人が思い浮かべるイメージとは「明るく、楽しく、お洒落で優雅な街」という感じだろう。

ところが、実際は大きく違う。

メキシコ人比率が高く、ダウンタウンは浮浪者が多く、朝6時半にはロサンゼルス周辺の405号線、110号線などの主要フリーウェイで大渋滞が始まる。そして、ロサンゼルスを中心とした南カリフォルニアの空は、厚いスモッグでガッチリと覆われている。

そのスモッグのド真ん中、ロサンゼルス・コンベンションセンターで今年も、LAオートショー(一般公開2010年11月19~28日)が開催された。同17、18両日は報道陣向け公開日で、各種エコカーの公道試乗会も行われた。

ホンダ フィットEVコンセプト
日産 リーフトヨタ RAV4EV

今回のショー、目玉はズバリ、電気自動車だ。

12月に日米ほぼ同時発売される日産「リーフ」に対して、ホンダが2012年の「フィットEV」発売を公表し、「アコード」級の中型セダンでのプラグインハイブリッド車用の技術展示をした。

トヨタは米ベンチャー・テスラと共同開発した「RAV4 EV」の2012年北米発売を公表し、トヨタ独自開発の「iQ」の車体をベースとした小型EVも2012年に日米で発売することを明らかにした。

こうして、日系ビッグ3がEVで揃い踏みとなった。

三菱 i-MiEV北米仕様

また、三菱自動車は北米仕様の「i-MiEV」を公開し2011年11月から3万ドル(1ドル82円換算で246万円)で発売すると発表。車体はアメリカでの安全基準への対応と乗り心地を念頭に、全長+285mm、全幅+110mmと拡大させ、サスペンションも改良した。

アメリカ勢も、EV戦略が続々と登場。

米株式市場に再上場したGMは、自称「レンジエクステンデッド(航続距離延長型)EV」こと「ボルト」に注力。カリフォルニア州をはじめとする全米5州で今年、約5000台をテスト販売し、2011年以降に販売地域と販売数を徐々に拡大する。

フォードは2011年から、「フォーカスEV」と商用車の「トランジットコネクトEV」を発売する。

それにしても、どうして今回、日米大手各社から電気自動車、または電気自動車に近いプラグインハイブリッドの発表が相次いだのか?

なぜ、電気自動車で後発のトヨタ、ホンダは2012年発売を目指すのか?

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

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