若者のクルマ離れ/日下部保雄のコラム
- 筆者: 日下部 保雄
若い人のクルマ離れが進んでいると言われて久しい。
そりゃそうだろう、クルマを欲しい若者はたくさんいるが、周囲の環境がそれを許さない。イチバンの障害は実は保険じゃないだろうか。
常識あるドライバーならリスクを回避するために任意保険に入ると思うが、例えばコミコミで200万ぐらいのクルマを購入しようとしている免許取り立ての21歳以下のドライバーの場合、普通クラスのクルマでナント!1年間で50万円ほどの任意保険が必要となる。
さらに余談だが、18歳で三菱のランサーエボリューションを買おうとすると、年間100万ほどの任意保険が必要となるのだ!しかも、1年で掛け捨てだ!
よくTVCM等で流れている安い保険は、事故の少ないベテランドライバー達が対象であり、逆にリスクが高いと思われている若者が任意保険に入るのは、富士山よりも(?)ずっと高い掛け金が必要になってくるのだ。無保険者が増えないことを祈るばかりだ。
しかも都市部だと、駐車場代は月に2~4万円。駐車場代だけでも、都市部の若者はクルマの購入を諦めざるを得ないだろうというのに。この他にも自動車には複数の税金がかかり、未だ給与の安い若いドライバーにとっては大きな負担となる。
都市部は交通機関が発達しているので、あえて自分のクルマを持たなくても困らないし、他にもお金を使うことがたくさんあって「クルマなんて、無けりゃ無いでいいや」と、思われても当然の成り行きだ。
若者がクルマを乗らないのではなくて、社会が乗れない環境を作ってしまっているのだから、当の若者達は“クルマ離れ”といわれても「何で?」となるだろう。
いくらメーカーがFT-86とかCR-Zなどを出してきても購入できるのは、ある程度余裕資金のあるクルマ好きの中年以上。今の若者はクールで賢いので、クルマにお金をつぎ込むような人はかなりのマニアで絶滅危惧種に近くなってしまった。
大体、よしんばお金があってクルマを買えるとしても、最初からいきなり高性能車をビギナードライバーに与えて、「さあ、乗れ!」と言うのも酷な話で、もてあました揚句、事故だって起こしてしまうかもしれない。
そして、また若者の保険が高くなる。キチンとドライビングを覚えられて、同時にクルマの運転が好きになれるようなクルマ作りを放棄してきたフシもあるメーカーにも責任がないとは言えない。
実はこの記事を書くにあたっては、初心者がクルマを新規で買おうとすると、諸費用は一体いくらかかるのか調べたら、あまりの高額さに「こりゃ買えないや」と思った次第で、遅れ馳せながら思わずコラムにしてしまった・・・というわけである。
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