日産 スカイライン vs BMW 3シリーズ どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
宿命の対決!「日産 スカイライン」vs「BMW 3シリーズ」を比較!
いつの時代でも、クルマ好きにとって愛車選びのスタンダードは「セダン」だろう。最近ではSUVの人気も高いが、悪路や雪道の走破力を重視しない限り低重心で高剛性なボディを持つセダンのほうが合理的だ。
たとえ「運転の楽しさ」に魅力を感じないような方でも、セダンが持つ「安全と快適」というメリットは大きい。低重心の高剛性ボディは、高重心のクルマでは得られない危険回避の能力を備え、重厚な乗り心地も実現できるからだ。
セダンの特徴を追求しており、かつ設計の新しいセダンを挙げるなら「日産 スカイライン」と「BMW 3シリーズ」が代表車種になる。全高はスカイラインが1,440~1,450mm、3シリーズは1,430~1,440mmに抑えられ、低重心のボディへと仕上げられている。
「日産 スカイライン 200GT-t」vs 「BMW 320i」「328i」-動力性能対決-
まずは、2リッターターボ同士の動力性能から比較してみよう。
日産 スカイラインのターボエンジン搭載モデル「スカイライン 200GTーt」の動力性能は、最高出力が「211ps(5,500rpm)」、最大トルクが「35.7kg-m(1,250~3,500rpm)」になる。
BMW 3シリーズはグレードによって異なり、「320i」の最高出力が「184ps(5,000rpm)」、最大トルクが「27.5kg-m(1,250~4,500rpm)」。「328i」は最高出力が「245ps(5,000rpm)」「35.7kg-m(1,250~4,800rpm)」だ。
「スカイライン 200GT-t」の動力性能は、実用回転域の駆動力を重視する。アクセル操作に対する反応が機敏になるのは1,400rpm付近を上まわってからだが、ノーマルエンジンに当てはめれば3.0~3.5リッタークラスの性能を得ており、4,000rpmを超えた領域の速度上昇も活発だ。5,000rpmを超えると回転の上昇が伸び悩み傾向になるが、2,000~5,000rpmでは力強い走りを味わえる。
一方、3シリーズの「320i」は、あえて過給効果を抑えた印象がある。体感的な動力性能は2.5リッタークラスだが、その代わり運転がしやすく、エンジンの回転感覚も滑らか。ある種の「馴染みやすさ」がある。
そして、320iの過給圧を抑えた感覚を取り払ったのが「328i」。35.7kg-mの最大トルクが4,800rpmまで持続することもあるが、数値以上に吹け上がりは活発だ。最高出力の発生回転数は5,000rpmだが、アクセルペダルを床まで踏み込むと、6,000rpmを超える領域まで滑らかに回る。
エンジンフィーリングの良さを順位付けするなら「328i」「スカイライン200GTーt」「320i」となるだろう。
「日産 スカイライン 200GT-t」vs 「BMW 320i」「328i」-価格・燃費対決-
車両価格の違いにも注目したい。
スカイライン 200GTーtは、衝突回避の支援機能を前後左右に張り巡らせたType Pが421万2,000円(7速AT)。3シリーズは最もシンプルな320iが483万円(8速AT)、328iはアダプティブヘッドライトなどが備わるものの604万円(8速AT)になる。
そして320iにスカイライン 200GT-t Type Pに近い安全装備と17インチタイヤを加えると520万円前後だ。スカイライン 200GT-t Type Pは320iを上まわる動力性能を得た上で、価格は約100万円安い。JC08モード燃費は、スカイライン200GT-t Type Pが「13.0km/L」、320iが「16.4~16.6km/L」、328iが「15.2km/L」になる。
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