ホンダ 東日本大震災でのインターナビによる取り組み「通行実績情報マップ」が「2011年度グッドデザイン大賞」を受賞
ホンダは9日、東日本大震災でのインターナビによる取り組み「通行実績情報マップ」が「2011年度グッドデザイン大賞」を受賞したと発表した。ホンダがグッドデザイン大賞受賞は1984年度の「シビック3ドアハッチバック25i」以来、2度目の受賞となる。
今回、ホンダは社会貢献活動のデザインのカテゴリーに参加。「2011年度グッドデザイン大賞」を受賞した、この「通行実績情報マップ」は、ホンダのカーナビゲーションシステム「インターナビ」を装着した「インターナビ・リンク プレミアムクラブ」会員のクルマから生成される走行データ(フローティングカーデータ)をデータ通信によって共有することで実現した、東日本大震災での移動支援の取り組みからなるもの。
ホンダは、東日本大震災の被災地域に居住する方々や、被災地域へ支援に向かう方々のスムーズな移動を支援する目的で、震災翌朝の3月12日10時30分より、走行実績データを活用した通行実績情報を公開した。また、より多くの人が現地の道路通行状況を把握するのに役立ててもらうため、Google、Yahoo! JAPANと協力し、この通行実績情報は3月14日からGoogleの「Google 自動車通行実績情報マップ」※2で、4月21日からYahoo! JAPANの「Yahoo!ロコ‐地図」※3の「道路通行確認マップ」でも公開された。さらに、4月27日からは通行実績情報に加え、両社に渋滞実績情報の提供も行っている。
「2011年度グッドデザイン賞」の審査では、「会員の走行データを活用した最適ルート案内を2003年からHonda独自の双方向通信型『インターナビ』として実施していた。その通行実績情報が東日本大震災の翌日から威力を発揮したことは記憶に新しい。
審査員からは「ホンダは情報の正確さを求め、前日の24時間以内の情報のみを毎朝10時に更新するなど被災地に向かう人々へ提供し共有を続けた。その後、自動車メーカー各社もこれに続き、情報を提供し始めるようになった。ホンダにはこの実績をもとに世界の震災時に役立てられるように今後もインターナビのシステムを展開してもらいたい。」と評価され、ホンダは今回の「2011年度グッドデザイン大賞」受賞に至った。
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