【スーパーGT 最終戦】ニスモが12位から大逆転!2年連続でチャンピオンに輝く!
『スーパーGT第8戦(最終戦)』の決勝レースが、11月15日、栃木県・ツインリンクもてぎで行われた。シリーズチャンピオンをかけた激しいバトルが繰り広げられた。
チャンピオン争いは事実上No.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/J.P.デ・オリベイラ組)とNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの一騎打ち。その差は僅か2ポイント差で、カルソニックがリードしていた。
予選結果は、カルソニックが5番手、ニスモが12番手とカルソニックが有利かと思われたが、ニスモは路面が渇いた後も安定した走りを見せ、2位までジャンプアップ。カルソニックも4番手を走行し、最後まで目が離せないレース展開となるも、そのままチェッカーフラッグが振られた。
路面が前半はウエット、後半はドライという難しいレースを制したのは、No.37 KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)。2位にはNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、3位にはNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が入った。
この最終戦の結果により、前年の王者であるニスモ(MOTUL AUTECH GT-R)が2年連続チャンピオンに輝いた。
また、GT300クラスはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が、ポール・トゥ・ウイン。同クラスのドライバーズチャンピオンは前戦にNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正)のクートが決めている。
チャンピオンコメント
◇No.1 MOTUL AUTECH GT-R [GT500]
松田次生「まだ、実感が湧かないです。信じられない気分です。今シーズンは開幕戦ではリタイアで、第2戦富士で勝つことはできましたが、なかなか波に乗れなかった。いろいろな部分を見直して、第7戦オートポリスで勝つことができました。そして、この最終戦でチャンピオンを獲得することができました。チーム、ニスモ、ミシュランなど、たくさんの人に感謝しています。」
ロニー・クインタレッリ「正直言って、今シーズンはチャンピオンを獲るのは難しいと考えていました。この第8戦のスタート前に、状況としては難しいのではないかと思いました。ピットインの5周前に前を行く12号車が近づいてきて、チャンピオンが獲れるかもしれないと思いました。今回のレースでは僕の人生は5年縮まりましたね(笑)。(タイトルのために)シェイプアップしてくれた松田選手にも感謝しています(笑)」
レースレポート
雨は昼前に止んだが、決勝レースのスタート前ににわか雨が降り、乾きかけていた路面は再びウエットに。決勝スタートでは、全車が雨用のタイヤを使用した。
レース序盤はポールポジションのNo.37 KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ)が逃げ、No.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)らが追う展開に。
ドライバーズランキングの1位につけるNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は5番手ともっと順位を上げたい状況。一方、ランキング2位のNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)は予選12位からの追い上げとなったが、何と10周目には6番手まで浮上する激走を披露。所定のピットイン直前の23周目には、カルソニックIMPUL GT-Rの後ろにまで迫る。
この後、他車のクラッシュもあってセーフティカーがコースイン。このため、各車の差はほとんどなくなり、残り22周の激闘に。No.37 KeePer TOM’S RC F(平川亮)からMOTUL AUTECH GT-R、RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(伊沢拓也)、カルソニックIMPUL GT-Rまでトップ4が2秒ほどの差に収まり、時に順位を変える激戦となる。
この中をKeePer TOM’S RC Fがトップを守って、ポール・トゥ・ウインを達成。MOTUL AUTECH GT-Rは2位でゴールし、カルソニックIMPUL GT-Rが4位。この結果、MOTUL AUTECH GT-Rの松田/クインタレッリ組のドライバーズタイトル、そしてNISMOのチームタイトルの連覇が決定した。
GT300クラスは、ポールポジションのNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)が序盤から快走して大量リードで独走。だが、他車のクラッシュでセーフティカーが入ったため、このマージンは消え、しかもピットインのタイミングが遅れたことで、一時4番手までポジションダウン。
だがTOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一)は再び素晴らしいペースで巻き返し、トップを逆転。開幕戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。
GT300クラスのチャンピオンは、ドライバーズ、チーム共に前戦オートポリスでNo.10 GAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クート、GAINERが獲得している。
優勝選手コメント
◇No.37 KeePer TOM’S RC F [GT500]
アンドレア・カルダレッリ「優勝することができて、とてもいい気分です。今日のレースではいい走りができました。スタートはウエット路面で、タイヤチョイスに悩みましたが、ハードタイヤを選んだら、最初は難しかった。そんな中で、一生懸命、後続車とのギャップをつくっていきました。ちょうどいいタイミングでピットインできたので、それが良かったと思います。」
平川亮「今回のレースでは、僕のスティントでセーフティカーがコースに入ったことで、2番手とのマージンがなくなってしまいました。でも、ライバルとのバトルを楽しみながら走ることができました。とにかく、最終戦で勝てたことがとてもうれしいです。」
◇No.31 TOYOTA PRIUS apr GT [GT300]
嵯峨宏紀「今回の優勝はすごくうれしい。それもポール・トゥ・ウインなのでなおさらです。スタート前は微妙な天候になっていて、路面が少し濡れた状況にちょっと苦手意識があったのですが、(レース前に)雨が降ってきて、レインコンディションになったので、救われました。ただ、セーフティカーのタイミングがあまり良くなかったので、ピットに入る予定が少し狂いましたが、なんとか優勝することができました。」
中山雄一「開幕戦と最終戦、今シーズンは2回勝つことができて、とてもうれしいです。レースはセーフティカーが入ることになり、残念ながら、振り出しに戻ってしまうのかと思いましたが、コースに戻ったら、4番手になっていて、トップは8秒前と無線で聞き、スリックタイヤのパフォーマンスが少し心配でしたが、追い上げることができました、いいレースになりました。」
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