三菱 デリカD:2 新車発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
これはある意味、丁稚奉公か?
あの三菱デリカD:5に弟分が誕生した。その名も三菱デリカD:2。
どこか変だぞ?と、思ったあなたはお目が高い。そう、このクルマ、何を隠そうスズキソリオのOEM車である。言い方を変えてしまえば、これはスズキソリオそのものだ。
なぜなら三菱のオリジナル変更点は皆無だからである。一応変更されているのは車体前後と、ステアリング、ホイールの箇所に取り付けられたエンブレムマークがスリーダイヤモンドに変えられたのみだ。
おまけに、コンパクトクラスが現在コルトしか存在しない三菱としては、少しでもエントリーユーザーの間口を広げられるモデル追加に躍起となるのも当然のこと。それもこの時勢的に極めて早急な対応を迫られているはず。
正直なんとも寂しい気はするが、コストと迅速さを最優先するならば、これも時代の流れと考え、止むを得ないことなのだろう。
さて、そんなデリカD:2は1.2リッターエンジン+CVTという高効率の組み合わせ。燃費もリッター22.5㎞/L(Gグレード)で、全車エコカー減税75%適合車だ。
特長はといえば、コンパクトクラスながら最大限の有効空間が備わった室内だ。前席と後席をH型でウォークスルーの移動ができることをはじめ、リアシートはベンチ型でそれぞれ左右独立165mmのスライドが可能。おまけに後席両側スライドドアや、助手席アッパーボックスは保冷機能付きとくれば、ユーティリティ面は文句ない。
ただ、名車「デリカ」を謳うモデルであるならば、もう少し威風堂々、風格を漂わすルックスを施して欲しかったのは正直な意見だ。
話は変わって、このD:2というなんとも違和感を覚えるネーミング。理由を聞いてみると、三菱自動車では同社エントリーの軽クラスを「1」、ハイエンドクラスを「5」と表しており、その意味から、下から2番目のコンパクトクラスは「2」とし、ミニバンを意味する「D」と掛け合わせたネーミング「D:2」にしたと説明する。ちなみに「3」はセダンカテゴリー、「4」はSUVカテゴリーを意味する。
発表会で、同社の益子修社長は、先進国の総需要の低下は極めて深刻な状況として懸念材料だと語り、その一方で、新興市場の需要へは引き続き大きな期待を持ち、三菱自動車としても徐々に商品を投入していくとコメント。
その一環で、国内市場も活性化を計る必要があり、人気のカテゴリーでもある、軽、ミニバン、SUVの三本柱を、アフターサービスも含めてさらに販売強化して行きたいと語った。
発売は3/10、月刊販売目標台数は800台としている。まさにグルーバルな視点で“勝てる”クルマ造りが、今の三菱自動車に最も求められていることであり、同時にそれは三菱ファンをさらに増やす重要な戦略とも考えられる。
三菱デリカD:2、三菱の新たなコンパクトモデルとして迎えたからには、意味のない丁稚奉公で終わって欲しくはない。
OEM網が急速に張り巡らされる自動車メーカー間。 未来の関係図は一体どうなってくるのか、今後の動向に注目だ。
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