三菱 アイ・ミーブ(i-MiEV)発表会速報
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三菱自動車は6月5日、量産型電気自動車「アイ・ミーブ(i-MiEV)」を発表した。
アイ・ミーブは、三菱 アイ(i)をベースに電気自動車向けに改良したもので、2006年から電力会社などを通じ走行実験を繰り返し行ってきた。今回は、三菱自動車がアイ・ミーブを量産型として市場へ投入することを正式に発表した。
同発表会で、益子修社長は「環境対応車の開発は自動車メーカーの使命であり、電気自動車は化石燃料に頼らない頂点技術への挑戦。アイ・ミーブが今後、100年のクルマ社会を切り開くパイオニアとなる役割を担いたい」と意欲的に述べた。
アイ・ミーブはハイブリッド車と異なり、100%電気で走るため、走行中のCO2排出はもちろんゼロで排気管(マフラー)は存在しない。
充電は、家庭用のコンセントを使用することができ、AC100Vで約14時間、AC200Vでは約7時間でフル充電になる。気になる走行距離は約160kmが可能だ。
また、電気自動車専用の急速充電器を、ショッピングセンターやガソリンスタンドなどへ設置するインフラの整備を今後進めるとしており、急速充電器であれば30分で80%の充電が可能となる。
販売については、始めに自治体や官公庁向けなどの法人向けに2009年7月下旬から1,400台を販売、個人向けとしては 2009年7月下旬から受付を開始し、2010年4月より年間5,000台を販売する予定だ。
アイ・ミーブの価格は459万9千円だが、経済産業省が実施している補助金により約139万円の補助が受けられ、 差し引くと320万円前後が車両購入価格となる。
三菱では、航続距離をさらに伸ばすことができる「プラグインハイブリッド」の開発にも着手しているという。
一昔前では夢のような「家庭用コンセントで充電できる自動車」がいよいよ発売されたことにより、 プリウス、インサイトなどのハイブリッド車を巻き込んで、エコカーが今後どのような進化を遂げてゆくのか、非常に楽しみである。
この不況下の中、販売台数が伸び悩む自動車業界であるが、次世代へ向けての技術革新は着実に行われている。
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