レクサス NX200t・NX300h 試乗レポート／国沢光宏(4/4)

「Fスポーツ」史上最良のスポーティ感

レクサス得意の「Fスポーツ」モデルにも乗ってみた。

明らかにサスペンションがハードになっている。とはいえ今までのFスポーツの中では最も妥当な「スポーティ感」だと思う。シャッキリした乗り味を好むならFスポーツを。奥行きのある乗り心地を好む人は標準を選んだらよい。

国沢光宏、レクサス NXに「いいね！」。ただし1点だけ・・・

以上、ザッと紹介してみた。

読んで頂ければ解る通り、これといった弱点無し。ユーザーが「高級な日本車」をイメージしているのなら、賛否分かれるデザイン(私はフロントグリルを除き、見慣れると高い評価を得られると思う)や、高い質感持つエクステリアと合わせ「いいね！」だと考えます。

ただ突出した魅力を持つ輸入車(BMW X3なら乗り味＆ディーゼル。レンジローバー イヴォークであれば徹底したカッコ良さ。ボルボ XC60だと自動ブレーキに代表される最高の安全性能)と比べてしまうと、少しばかり物足りない。このあたりは「どんなクルマに乗ってきたか」で決まるのかもしれない。

一世代遅れのプリクラッシュセーフティシステムに難アリ

文頭に記した追突事故の時に役立つ「自動ブレーキ」ながら、レクサス NXの場合、停車している車両に対し現時点では15km/h以下だと稼働せず。レクサス曰く「30km/hまでなら止まれる可能性もあります」という一世代遅れのシステムしか選べない。BMW X3やボルボ XC60と違い、歩行者は全く感知出来ないのだった。

トヨタも来年には歩行者まで感知出来て、停止車両に対して高い性能持つ自動ブレーキが登場するという。そう遠くない将来、レクサス NXにも採用されるハズ。お金持ちなら、とりあえずレクサス NXを買っておき、高性能自動ブレーキ仕様が出たら乗り換える、というチョイスもあるかもしれません。

[レポート：国沢光宏／Photo：和田清志]

LEXUS NX 200t Version L[FF]

全長x全幅x全高：4630x1845x1645mm／ホイールベース：2660mm／乗車定員：5名／車両重量：1740kg／駆動方式：FF(前輪駆動)／エンジン種類：「8AR-FTS」型 直4 DOHC インタークーラー付 ガソリン 直噴 ターボエンジン／総排気量：1998cc／使用燃料：無鉛プレミアムガソリン／エンジン最高出力：238ps(175kW)/4800-5600rpm／エンジン最大トルク：35.7kg-m(350N･m)/1650-4000rpm／トランスミッション：スーパーインテリジェント6速オートマチックトランスミッション(6 Super ECT)／燃料消費率：12.8km/L[JC08モード燃費]／メーカー希望小売価格：492.0万円[消費税込み]

LEXUS NX 300h Version L[AWD]

全長x全幅x全高：4630x1845x1645mm／ホイールベース：2660mm／乗車定員：5名／車両重量：1850kg／駆動方式：E-Four(電気式四輪駆動方式)／エンジン種類：「2AR-FXE」型 直4 DOHC ガソリン 直噴エンジン／総排気量：2493cc／使用燃料：無鉛レギュラーガソリン／エンジン最高出力：152ps(112kW)/5700rpm／エンジン最大トルク：21.0kg-m(206N･m)/4400-4800rpm／フロントモーター種類：交流同期電動機／フロントモーター最高出力：143ps(105kW)／フロントモーター最大トルク：27.5kg-m(270N･m)／リアモーター種類：交流同期電動機／リアモーター最高出力：68ps(50kW)／リアモーター最大トルク：14.2kg-m(139N･m)／トランスミッション：電気式無段変速機／燃料消費率：19.8km/L[JC08モード燃費]／メーカー希望小売価格：582.0万円[消費税込み]

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