DeNAが無人自動運転のEVバス「ロボットシャトル」を試験運用スタート[発表会レポート]
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部
8月よりイオンモール幕張新都心の敷地内で運行スタート
DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー:東京都渋谷区)は2016年7月7日、完全無人自動運転のバスを用いた新交通システム「Robot Shuttle」(ロボットシャトル)の試験運用開始を発表した。
>>「Robot Shuttle」(ロボットシャトル)画像ギャラリー
ロボットシャトルは当初、私有地・私道において運用。第一弾の取り組みとして、2016年8月より大型ショッピングモールのイオンモール幕張新都心(千葉県千葉市美浜区)に隣接する豊砂公園敷地内にて運用をスタートさせる。
フランス・イージーマイル社製EVバスを使用
車両はEasyMile S.A(イージーマイル社:フランス・トゥールズ)が開発したEV(電気自動車)の小型自動運転バス「EZ10」(12人乗り、うち着席6人/全長4m弱)を使用。
カメラ・各種センサー・GPSを用いて、あらかじめ決められたルートを辿る完全無人自動運転を実現させる。
【動画】「Robot Shuttle」(ロボットシャトル)が走った!
■スマートフォンでご覧の方はこちらから![https://youtu.be/MTHDdzQZHbE]
新たなモータリゼーションの波がやってくる!
DeNAはこれまでのインターネットやゲーム事業に留まらない新たな取り組みのひとつとして、オートモーティブ事業部を立ち上げた。
既にロボットタクシーや個人間カーシェアサービスのエニカなどを展開し、新たなモータリゼーションの世界を模索しているが、今回のロボットシャトルも新たな事業サービスのひとつとなる。
DeNAの中島 宏 オートモーティブ事業部長は「かつて高度成長期に自動車産業が発展し、モータリゼーションによるライフスタイルの大きな変化が発生した。今後2020年にかけて、自動車産業は再びライフスタイルの変化を伴う新たな動き、いわばモータリゼーション2.0の時代がやってくる」とする。
自動運転の安全性についても言及
また中島氏は、昨今危惧されている自動運転車両の安全対策についても言及。
イージーマイル社と手を組んだのは、同社が既に実サービスレベルに達した無人自動運転を提供でき、中でも安全性を重視した開発を計画的に行う堅実な企業である点を評価したと話す。
さらにロボットシャトルは低速でのサービスとするなど、安全・着実な取り組みを行っていくと説明。比較的速度域が高く、混合交通の公道での運用を目指す難易度の高いロボットタクシーに比べ、ロボットシャトルはより早期実現性の高さについても強調した。
[Photo&レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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