【6月27日更新!】ホンダ 新型アコードハイブリッド 新型車解説 -遂に燃費「30km/L」を実現した“新型アコードハイブリッド”!-(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
新型アコードは“ハイブリッド専用セダン”へと変貌を遂げた!
※【6月27日】新型アコード プラグインハイブリッド解説ページを追加しました!
ホンダは天才肌というか、凡人には理解しにくいクルマ造りをすることがある。1999年に登場した初代インサイトは、直列3気筒の1リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載する2人乗りのスポーティクーペだった。
ホンダはフルモデルチェンジでも驚かされることが多い。1981年に登場した初代シティは全高が1,470mmと高かったのに、1986年に投入された2代目は1,335mmへと一気に下げられた。
そして、再び路線が大幅に変わる車種が現われた。2013年6月20日に登場した新型「アコードハイブリッド」だ。
先代アコードはスポーツ指向。セダンとツアラーと呼ばれるワゴンが用意され、2008年に登場した時のエンジンはプレミアムガソリンを使う2.4リッターのみ。
それが、新型アコードの日本仕様はハイブリッド専用セダンとなった。ワゴンのツアラーが用意されないのは、リチウムイオン電池を搭載すると荷室を確保できないためだ。
海外アコードとの関係も変わった。7代目と8代目の国内版アコードは、海外では上級ブランドの「アキュラTSX」だった。海外版のアコードは、日本ではインスパイアとして売られていた。日本ではインスパイアは上級車として販売されていたので、海外とは立場が逆転していたことになる。
それが、9代目となる新型アコードハイブリッドでは、海外版アコードと共通化された。
ハイブリッド専用セダンとなった新型アコードハイブリッドで、最も注目すべきは燃費性能だろう。2リッターエンジンをベースにして、JC08モード燃費は「30km/L」に達する。この数値は、かなり効率が高いと言える。
新型アコードハイブリッドのボディは、大柄な上に重い。全長が4,915mm、全幅は1,850mm、全高は1,465mmに達し、トヨタクラウンよりも20mm長く50mm幅広い。車両重量も1,630kg(EX)だから、クラウンアスリートSの1,660kgと同等だ。
そして、クラウンアスリートハイブリッドのJC08モード燃費が「23.2km/L」、トヨタプリウスは1.8リッターエンジンを搭載して車両重量が300kg近く軽いのに「30.4km/L」となれば、いかに新型アコードハイブリッドの「30km/L」が高効率かお分かり頂けるだろう。
新型アコードハイブリッドのHVメカニズムも、ホンダフィットやインサイトとはまったく異なる。従来のホンダのIMAは、1個の薄型ブラシレスモーターが駆動と減速時を中心とした発電を担当する。
だが、新型アコードハイブリッドでは、エンジン/発電用モーター/走行用モーターを搭載。基本的にエンジンは発電用モーターの駆動に使われ、そこで生み出された電気を使って走行用モーターを回す。エンジンとホイールを結ぶクラッチを直結させ、エンジンを直接駆動することも可能だが、それは大半が高速巡航時だ。変速機も備わらず、トップギヤに固定されている。なので通常は、エンジンは発電のために機能するわけだ。既存の方式では三菱アウトランダーPHEVに近い。
新型アコードハイブリッドのモーター最高出力は124kW(169馬力)、最大トルクは307N・m(31.3kgf-m)。最も高い出力を発揮する時のシステム最高出力は199馬力だが、動力性能はガソリンエンジン車でいえば3リッタークラス以上。
特に、巡航中にアクセルを踏み増した時など、モーターはエンジンに比べ即座に動力性能が高まり、瞬発力が強い。加えて、モーターが高回転域に達しても加速は伸び悩みにくい。これだけの性能を秘めながら、燃費性能は穏やかに走ればプリウス並というのだから、新型アコードハイブリッドの効率は相当に高い。
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