BMW「BMW i」コンセプトを披露
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コンセプトはBorn Electric「生粋の電気自動車」
BMWは24日、未来のモビリティとして提案する、新たなサブブランド「BMW i」を発表した。
このBMW iとは、プレミアムとサステイナビリティの両面から、新しいモビリティを創造していくという、この先のBMWの革新的なコンセプトを表現したものであり、今回はそのコンセプトに基づいた「BMW i3」と「BMW i8」の2モデルを用意してのコンセプト発表会となった。
BMW iを簡単に説明すれば、それは100%電気自動車(EV)ブランドだということ。これまでにBMWが導入してきた「BMW Efficient Dynamics」から生まれた数々のテクノロジーを採用しながら、そこからさらにEVに対する進化技術を提案していく。様々なアプローチを行いながら、新たなEVの姿を模索し、世に生み出していくというのが、このBMW iの目指す部分だ。
そもそもの発端は、「排出ガスを低減させながら、BMWならではのドライビングプレジャーをもたらす」という考えから生まれたBMW i。まず我々に披露されたのは、そんなコンセプトのもと、シティ・コミューター的役割を担う初のプレミアムEVを謳うコンパクトビークルの「i3」と、内燃機関と電動モーターがタッグを組み、極めて低い燃料消費率とドライビング性能をもたらす、スポーツフォルムが美しい「i8」という2つのコンセプトモデルだった。
どちらも、走行&駆動システムを司る「ドライブモジュール」と、キャビンを司る「ライフモジュール」という2つのコンポーネンツから形成されている。これらは三菱レイヨン製のカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)を使用しているため、高い強度からなる耐久性と軽量化を備えるのが特徴だ。
このCFRPは、実はスチールよりも高い強度を持ち、しかも約50%も軽い。すでにアメリカではこのカーボン・ファイバー専用プラントが建設されており、量産体制が整った後、本格的な生産が開始されれば、その後はドイツにあるBMWのジョイント・ベンチャー会社で加工処理が行われるという予定だ。
さて、BMWが我々に明かしてくれる内容は現時点ではここまで。いずれにせよ、根底には「ドライビングプレジャーの進化」、「環境への貢献」、「社会システムの交通整理」という3つの基本要素を構えながら、さらなる試行錯誤が行われていくことは必至だ。つまりこれらはBMWにとって新たな顧客を獲得するうえでの企業生命を掛けた提案なのである。
BMWはこの他にも、計画から販売に至るまでのプロセスにおいて、最も重要とされる持続可能性「サスティナビリティ」と、ユーザーのそれぞれのニーズに合った多彩なサービスを提供していく「モビリティ・サービス」という2つのアイデンティティも掲げている。
BMWが提案するこれらの新世代モビリティは、全世界の自動車メーカーが模索する「未来のカタチ」のひとつの答えとなるだろう。興味のある方はぜひ東京モーターショー2011のBMWブースへ足を運ぶことをおススメする。
BMW i8 車両データ
●ボディサイズ:4632×1280×1955(mm)
●ホイールベース:2800(mm)
●座席数:2+2
●車両重量:1480kg
●最高システム出力/最大トルク:260kw/550Nm
●ツインパワー・ターボ・エンジン最高出力/最大トルク:164kW/300Nm
●最高速度:250km/h
●加速:0-100km/h:4.6秒、80-120km/h:4.0秒
●燃料消費量:2.7L/100km(66gCO2)
●eDrive(最高出力/最大トルク):96kw/250Nm
●eDrive(航続距離):電気駆動時:35km
●eDrive(バッテリー充電時間):標準では100%充電まで1.45時間
●トランクルーム:約150L
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