ボルボやメルセデスって、本当に車体が硬くて、ドライバーの安全性が高いの?
- 筆者: 清水 草一
ボルボやメルセデスって、本当に車体が硬くて、ドライバーの安全性が高いの?
ボルボ、メルセデスは車体が堅く、ドライバーや乗車している人の安全性が高いって聞いたことがありますが、本当ですか?(さま俊さん)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
さま俊さん、それは相当昔の話です。
えーと、だいたい30年くらい前まででしょうか。かつて、衝突安全性という概念はポピュラーではなく、研究も対策もあまり進んでいませんでした。なにしろシートベルトすらオプションだったんですからね。
そんな中、ボルボとメルセデスはいち早く衝突安全性の重要性に着目し、研究を始めました。現在の3点式シートベルの発明は、1959年、ボルボによるものでした。
その研究の過程で、両社のクルマは、自然とボディが頑丈になって行ったのです。
たとえばボルボ240は、見るからに固そうな形をしており、「電柱に衝突すると、電柱の方が折れる」という都市伝説がありました。と言っても、ただ頑丈なだけだと衝撃を吸収できないので、ある程度は潰れる必要があります。そのため、クラッシャブルゾーン(衝突時に潰れて衝撃を吸収する車体部分)は取ってあるのですが、人が乗る部分に関しては、当時の乗用車の中では非常に堅牢だったので、「ボルボは固い」というイメージができあがりました。
MJブロンディの「ひとりごと」
ボルボとメルセデスは、衝突安全性への取り組みが極めて早かったこともあり、また今でも“安全性命!”で常にリーダーたらんとしていますので、現在も一日の長があると考えてよろしいかと思います。
ただそれは、車体の固さではなく、硬軟取り混ぜた、あらゆる対策の成果です。固いだけでは、中の卵(乗員)は潰れてしまいます。「ボルボやベンツは車体が固くて鉄板も厚い」というのは迷信です。衝突安全性は、もっともっと複雑なものなのです。
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