フォルクスワーゲン シロッコR 試乗レポート/清水草一(1/2)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:柳田由人
ランボのようなサウンドを発するエンジン!
これはヤバいぜシロッコR!
エンジンをかけた瞬間、「ブフォ~~~ン」とやりすぎなほど演出されたスポーティサウンドが腹に響いて、「げえっ、コイツはランボルギーニか!?」と叫んでしまった。
それはまるで、周囲に対して「俺は勝った!」「俺はエリートだ!」と宣言しているかのような轟きである。ただ、見た目はランボルギーニと比べると地味なので(当たり前)、押しつけがましさは薄い。山椒は小粒でピリリと辛い的な、日本人好みの羊の皮をかぶった狼だ。まぁ音を聴けば狼であることはバレバレだが。
その他バレバレな点は、フロントフェイスの違い。ノーマルシロッコに対して、バンパー下側のエアインテークが明確に三分割され、グリル形状もハニカムから格子に。専用エアロパーツの採用で、ガンダムっぽさが増している。LEDのポジショニングライトもエリートっぽいじゃないか。
後ろに回れば、左右出しのクロームツインデュアルエキゾーストパイプが光ってやがる。アルミホイールも専用デザインの高そうなもの。タイヤ&ホイールサイズは2.0TSIと同じなのだが、明らかに偉そうに見えるところがイイ。
それにしても、このランボのようなサウンドを発するエンジンは一体ナニ?と思えば、2.0TSIと同じ4気筒2リッター直噴ターボとのこと。
まさか、エンジンだけはランボルギーニだろうこれは!と叫びたくなるくらいの迫力だが、平たく言えばターボの効きを強烈にして2割パワーアップしたものである。スペックはアウディ S3と同じだが、サウンドはシロッコRの方がはるかにやんちゃで激しく、フィーリングもスポーティだ。
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