フォルクスワーゲン up!(アップ!)試乗レポート/吉田由美(2/2)
- 筆者: 吉田 由美
up!は「甘すぎないスイーツ」
up!はフォルクスワーゲンで販売するモデルでは最小サイズ。
ボディサイズは2ドア、4ドア共に全長3,545mm × 全幅1,650mm × 全高1,496mm。コンパクトなクルマなのに、可愛くし過ぎていないところが大正解!ちゃんと個性も主張しつつ、VWとわかる空気感を醸し出しています。
“オトナ可愛い系”なので、性別や年齢に関係なく乗れそう。 さらに、それほど小さいとは外見からは感じられません。
それは室内においても同じです。
3.5mのコンパクトサイズを感じさせない空間が、後席においても確保されています。
その分、ラゲッジスペースはコンパクト。しかし、下のボードを外せば深さが確保でき、機内持ち込みサイズのトランクを積載可能。後席を前に倒せば、さらに大型サイズのトランクも積載できます。
前席シートはヘッドレスト一体型。シートの座面も軽量化のためなのか、見た目に少し薄い感じがしますが、特に座り心地の悪さなどは感じられません。
シートの柄や色の配色もエクステリアのデザイン同様、シンプルだけど趣味がイイ。肌に触れる部分などオールシーズンで不快感を感じない素材も好感度アップ。なにしろ試乗した日は、9月なのに真夏日のような気温でしたから。
2ドアと4ドアでは後席のサイドドアの形状が変わりますが、残念ポイントは「窓」。後席のウィンドウは、今ドキ軽自動車にも無いポップアップ式。しかも、前席のウィンドウも、運転席にはあってほしい助手席用のパワーウィンドウスイッチが無い。
この部分は細かいようですが、私的には残念なところ・・・。
日本の軽自動車&コンパクトカーには無い、豊富な安全装備
up!の価格は、2ドアの「move up!」が149万円、4ドアが168万円、4ドアの「high up!」が183万円とすべて200万円を切る設定で、ライバルは売れ筋の国産コンパクトカーや軽自動車。
ですがup!が注目されているのは、価格やデザインだけではありません。
コンパクトカークラス初の“ぶつからないクルマ”機能である「シティエマージェンシーブレーキ」は、なんと全車標準装備!こちらは時速30km/h未満での走行中に、ドライバーが気が付かなくてブレーキを踏まなかった際に、自動的にブレーキを作動させて障害物を回避したり、衝突を軽くする機能。
これがもれなく付いてくるのですから、それだけでもすでにお買い得感たっぷりです!!
すでにこのup!、「BMW MINI」や「スマート」のようにバリエーションがいっぱい。
今年のスイス・ジュネーブモーターショーでは、コンセプトカーではありますがアウトドア派にピッタリの「buggy up!」、海好きにはたまらない「up! Azzurraセーリングチーム」、SUVクロスオーバータイプの「cross up!」、ガンガン走る派の「GT up!」、電気自動車の「e up!」、CNG圧縮天然ガスエンジンとアイドリングストップシステム、エネルギー回生ブレーキで燃費を向上させた「eco up!」、スイスのご当地モデル「swiss up」などなど。
もしかして来年の「東京モーターショー」には、「japon up!」なんかも登場したりして!?
今後もどんな「up!」が登場するか楽しみです。
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