トヨタが巨額の予算を投じてWRCに復帰する理由(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:国沢光宏/トヨタ
なぜWRCに出るのか? なぜF1じゃなくWRCなのか?
12月13日にフィンランドのヘルシンキでトヨタのWRC参戦体制が発表された。380馬力1.6リッターターボのヤリス(日本名:ヴィッツ)WRCで2017シーズンに挑むことになるが、今回一番のニュースは今年までVWに乗っていたラトバラ選手の加入ということになる。
けれど一般メディアの報道を見ていると当然のことのように、「なぜWRCに出るのか?」という切り口が目立つ。
やはり大きな予算を投入しなければならないWRC参戦には、大きな理由や狙いが必要だということなんだと思う。
もう一つ。「なぜF1じゃなくWRCか」という理由も皆さん気になるようだ。果たしてトヨタのWRC復帰にはどんな理由があるのだろう。今までの流れを振り返ってみたい。
一般的にモータースポーツへ参戦するプロセスは、
1)ライバルの参戦を見て置いて行かれないように
2)販売戦略の一環
3)社内に参戦したいというグループのプロジェクト
ということになる。
本田宗一郎氏が最初に参戦した理由は“ワクワク”
しかし日本の企業で一番最初にモータースポーツ参戦を決めた本田宗一郎さんは違っていた。海外のモータースポーツに接し、“ワクワク”したからである。当時のホンダの場合、ライバルなんて誰もモータースポーツなどやっていないし、販売戦略も無し。何より社員はレースに出るなんてアイデアすら持っていなかった。意外なことに海外の自動車メーカーの参戦理由もホンダと同じ傾向。
理由などなく、単に“勝ちたいから”とか“好きだから”みたいな雰囲気である。もっと違うのは『勝ち』に対する価値観である。日本のモータースポーツの多くは『勝つことが目的』になっている。したがって勝たなければ宣伝にもならないと考える。現在のホンダF1などはまさしくそんな状況。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。