トランスミッションが主役の時代に突入!エンジン、サスペンションが脇役に(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
一方で、耐久性とロバスト性を考えるとDCTは不安がつきまとうため、ホンダのようにトルクコンバーターやモーターを組み合せることになってしまう。
DCTはロバスト性が良くないという印象を私は持っているが、ポルシェだけは別格だ。ポルシェをヨイショするわけではないが、町中の走りから、コインパーキングの段差乗り越え、坂道発進のオートパーキングブレーキとクラッチとエンジンの制御など、どれをとっても完璧にこなす。
ポルシェがPDKと呼んでいるDCTは湿式クラッチを使い、エンジンのトルクも大きいので、発進はVWゴルフよりも楽かもしれない。
PDKが気持ちよさは他のメーカーでも真似できない
さらに、ある発見があった。それはPDKとそのプログラムが非凡なことだ。ゴルフ場などに行くと、最後の数キロは田舎道を走る。軽トラックが前を走っていると、時速30キロ以下でついていくことになる。
最新のポルシェにはGメーターが表示されており、ゆっくり加速するとPDKは3速ギアを選択し、0.1Gという僅かな加速度でも走れる。少し加速力を高めようとすると0.2Gで加速。登り勾配を認識しているので、むやみにシフトアップはしない。エンジン回転は2000回転以下でもシフトダウンすることもなく、微加速で快適に走れるのだ。
また、高速走行ではアクセルを瞬間的に踏み込むと、その瞬間にギアが7速から3速にも入る。アクセルペダルを踏む速度を検知し、ドライバーの気持ちを理解してギアを選択する。
しかも7速から3速にダウンしてもショックがない。おまけにGT3 RSの場合、PDKでもレーシングカーのような走りも可能だから、プロドライバーが駆使するMTではもはや勝てない。
PDKが気持ちいいのはドライバーの気持ちを正確に読み取れる読心術のようなセンシングと、レスポンスの良いエンジンを正確無比に電光石火の如く制御できる緻密さにある。この技だけは他のメーカーも真似できていないだろう。
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