煽り運転等の暴力運転に遭遇した時の対処方法(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
暴力運転に遭遇したら安全を最優先させて回避行動
2つ目のテーマは「暴力運転に遭遇したら、安全を最優先させて回避行動を取る」ことだ。先般の東名高速道路における追突は、追い越し車線上に停車させられたことで発生した。追い越し車線に限らず高速道路の車線上の停車は、事故を発生させる危険性が極めて高いので、絶対に行ってはならない。前方に割り込まれてブレーキを踏まれ、自車も減速を余儀なくされたら、まずはハザードランプを点滅させて緊急事態の発生を後続車両に知らせる。
続いて車線を変える時は、追い越し車線から第2走行車線、さらに第1走行車線という具合に、左側へ移っていく。右側への車線変更は厳禁だ。
そして最終的には路肩に停車して暴力運転を行う相手の様子を見る。気が済んでそのまま走り去ることもあるからだ。
仮に暴力運転を行っていたドライバーが、前方に車両を停車させて降車してきた時は、ドアを必ずロックする。そして携帯電話を所持していたら、110番に通報して危険な状態にあることを告げる。高速道路上であればルート名と上りか下りか、場所(可能であればキロポスト)も明らかにすると特定しやすい。
この時に暴力運転を行っていたドライバーは、ボディを叩いたりするだろうが、安全を優先させてウインドーを開いたりはしない。
走行中も携帯で110番通報は状況に応じて行える
さらにエスカレートして、例えば緊急脱出用ハンマーでウインドーを割ろうとした時などは、大声で「警察に連絡しました。私の運転に問題があったら、警察官に訴えてください」と言う。それでも相手が攻撃してきたら、安全を確認した上で、車両を後退させるなどの回避行動を取る。
この時に重要なのは「車両の減速や停車を行って回避に徹し、相手方を尊重しているように見せること」だ。相手車両の前方に出ると、闘争心を刺激して暴力運転の度合いも高めてしまう。言葉遣いでも相手を刺激することがある。
ただし減速や停車をすれば追突される危険を伴うので、真っ先にハザードランプを点滅させ、停車は必ず路肩で行う。前述のように車線内の停車は厳禁だ。
110番通報は、状況に応じて走行中も行える。道路交通法では、停車している時を除いて携帯電話の使用を禁じるが(ハンズフリーによる受信は例外的に可能)、前述の状況は緊急避難に相当すると考えられるからだ。携帯電話を使わなかったことによる損害(暴力による被害)が、使用によって生じた損害(運転に伴う危険の発生)を上まわる時には緊急避難が成り立つ。
日頃から暴力運転を行うドライバーの回避と、万が一遭遇した時の対処方法を考えておくと良いだろう。携帯電話も救済手段になるので、運転する時は必ず所持しておきたい。
[Text:渡辺陽一郎]
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