「ポケモンGO」がアメリカで自動運転の重大課題に!(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
世界的なシンポジウムで「ポケモンGO」
今夏のサンフランシスコは、とても寒い。北カリフォルニアにある、この市街地。太平洋のすぐ内側に、ベイエリアと呼ばれる大きな内海がある地形で冷たい気流が通り抜ける。冬に雪がふることはまずないが、夏でも気温は20度前後と低い。
ところが、今年は異常気象で、7月後半になっても朝晩の気温が12~13度という寒さだ。
先週、東京でIT系のカンファレンスに参加した際、主催者のアメリカ人で、サンフランシスコ近郊のサンノゼの住民から「例年以上に寒いから、セーターを持ってきた方が良い」とのアドバイスを受けていたので、幸いにもこちらに来てから寒い思いはしていない。
今回、サンフランシスコに来た理由は、自動運転に関する世界的なシンポジウムに参加するためだ。
名称は、AUVSI「オートメイテッド・ヴィークル・シンポジウム2016」という。AUVSIは、米国防総省(通称:ペンタゴン)とのつながりがある、自動操縦で産学官が連携する団体。
つまり、偵察用や空爆用の無人飛行機や、爆弾処理のための小型ロボット、さらに最近では特殊なドローンなど、軍需に係る移動体について議論する。
そんなAUVSIが5年前から始めたのが、この自動運転シンポジウム。毎年1回開催されており、筆者も常連として顔を出している。
第五回となった今回は、2016年7月19~21日までの3日間、自動運転の量産化について具体的な課題を話し合った。そのなかで、度々登場したのが今、世界中で話題となっている「ポケモンGO」だ。
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