YAMAHA電動アシスト自転車「PAS VIENTA5」「PAS Brace XL」試乗レポート/今井優杏(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部・ヤマハ発動機
電動アシスト自転車のイメージを覆すオシャレな仕上がり
そのYAMAHA『PAS』の中でもいわゆる“ママチャリ”とは一線を画する、シャープなスタイリングを特徴とした、ファッション性をも両立したスポーティーカジュアルモデルが『PAS VIENTA5』だ。どうです?オシャレでしょう。これまでの電動アシスト自転車のイメージを正直いい意味で裏切られてしまった。
この『PAS VIENTA5』は7月18日から、そして同時に試乗会に用意された本格派スポーティーモデルの『PAS Brace XL』の2014年モデルは、8月29日から発売される。
試乗シーンは代官山。オシャンティーの聖地みたいな場所ではあるが、このあたり、初めて訪れる人は驚いちゃうくらい、意外にも急勾配な坂が多いエリア。なんてったって代官“山”なのだ。隣接する中目黒との間に、かなり急勾配の坂道が存在する。
で、先に結論から言っちゃうけど、『PAS VIENTA5』と『PAS Brace XL』、すんごい楽しかった!し、噂に違わぬ・・・いや、噂を、そして想像の域を遥かに越えたラクさ!
すんごい楽しい、そしてラク!
まずYAMAHA『PAS VIENTA5』はスポーティーだけど着座位置も低く設定出来、比較的ママチャリ感覚で乗ることが出来るので、電動アシスト自転車初心者にも乗りやすいだろう。
アシストレベルは『オートエコ』『標準』『強』、そして『アシストオフ』を選択することが出来る他に、ギアも内装の5段変速を備えているから、走行可能なレンジは広い。
このシフトも『S.P.E.C(Shift Position Electric Control)』という独自のシステムが搭載されているのだが、これはギアポジションごとに最適なアシスト量を調整するもので、速度を検出し、モーター回転数との関係から選択しているギアを読み取る。これにより加速、巡航、登坂など、パワフルでなめらかな乗り心地が得られるというものだ。
確かに、変速ショックのようなネガティブをほとんど感じることなく、選択したギアに合ったアシストレベルを得られる。つまり、たとえばもうちょっと負荷を感じて運転したいんだけど、無理しすぎるのはイヤだなってときには、モーターのアシストを『標準』に合わせ、ギアポジションを高めに設定するという楽しみ方もできるってこと。S.P.E.C(Shift Position Electric Control)がギアにあったアシスト量を配分してくれるから、高いギアを選択すればアシスト量は勝手に少なくなるというわけ。
シフトチェンジはハンドル右側に備えられたレバーでカチカチと指で操作する。日常に使いやすい8.7アンペアのリチウムイオンバッテリーを搭載し、オートエコモードプラスなら満充電から52kmの走行が可能だ。
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