ポルシェ 911 GT3 Rハイブリッドが米国と中国でレース参戦
ポルシェは、ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドが米国と中国でレース参戦することを発表した。
ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドは、先日のニュルブルクリンク24時間レースにおいて22時間15分にわたり革新的なテクノロジーのポテンシャルを証明しただけでなく、うち8時間はレースをリードしていた。
ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドは、世界最速のスポーツカーが参戦するアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のシーズン最終戦であり「プチ・ル・マン」と呼ばれるロードアトランタ戦に招かれた。このレースは1,000マイルまたは最長10時間で競われる。ALMSのGTレギュレーションではまだハイブリッド技術が許可されていないため、ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドにポイントは与えられない。
また、11月7日には中国の珠海で開催される新設のル・マン・インターナショナル・カップの最終戦にも911 GT3 Rハイブリッドはエントリーを予定している。この6時間で競われるレースにおいても、GT3Rハイブリッドは同様にポイント対象外となる。
「911 GT3 Rハイブリッドはニュルブルクリンク24時間で優れたパフォーマンスを発揮したため、今後も私達はさまざまなサーキットでより多くのハイブリッドテクノロジーに関する経験を蓄積したいと意欲を燃やしています」とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは語る。
「同時に、私達のマーケットにとって最も重要なファンの皆様やお客様に、私達の「レースラボ」のレースでの活躍をご覧いただきたいと願っています」
ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドでは、フロントアクスルに設置された2基の60 kWを発生する電気モーターがリアに搭載された480 PSの自然吸気エンジンをアシストする。これは、「ポルシェ インテリジェントパフォーマンス」のフィロソフィを明確に具現化したシステムで、減速時の運動エネルギーを電気エネルギーに変換してフライホイールに貯蔵する。加速時にはこのエネルギーが自動的にモーターに供給され、ガソリンエンジンをアシストする。その結果、燃費の低減と航続距離の延長が可能となる。さらに、追い越し時にステアリングホイールに装備されたブーストパドルを操作して、貯蔵されたエネルギーを使用することが可能となっている。
この記事にコメントする