実は燃費も左右する! タイヤの空気圧点検、実態と豆知識をまるごと公開|4月8日はタイヤの日
一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、2020年4月8日を「タイヤの日」として「月に1度はタイヤの空気圧点検を」と呼び掛け、さまざまな啓発活動に取り組んでいる。今回は、自分で車を運転する20代~60代のドライバー男女2000人を対象にタイヤの空気圧点検に関する実態調査を行い、その結果を公表した。
全国のドライバーに聞く、タイヤの空気圧点検の実態
点検の頻度はどれくらい?
タイヤの空気圧点検の頻度について聞いたところ、「十分に足りていると思う」15.8%、「足りていると思う」47.5%となり、全体の63.3%がタイヤの空気圧点検の頻度は「足りている」という回答となった。しかし、タイヤの安全のために「月に1回以上の空気圧点検が推奨されていること」については、全体の4人に3人が「知らない」(72.5%)と答えており、女性ドライバーでは84.6%とさらに高くなった。
そこで実際のタイヤ空気圧点検の頻度を聞くと、「月に1回以上」と答えた人は24.3%しかおらず、「直近1年以内には行っていない」と答えた人が15.2%もいた。
チェック方法がわからない!?
点検の頻度が足りていないと思うと答えた人にその理由を聞くと、「自分でチェックする方法がわからない」(47.2%)が最も多く、次いで「面倒だから」(36.9%)、また「あまり距離を走ることがないため」(25.6%)と間違った認識を持っている人もいた。
長距離のドライブに出掛けるときはもちろん、タイヤの空気圧は普段から点検し、タイヤの傷やひび割れ、溝の深さ、ホイールの点検、ボルトやナットの緩み、スペアタイヤの点検なども必要だ。
ドライバーの4人に1人が「タイヤのパンク・バースト」を経験
誰しも注意が必要!
これまで運転中に体験したトラブルを聞くと、「バッテリあがり」(39.6%)に次いで多いのが「タイヤのパンク・バースト」で、ドライバーの27.2%が経験。
また、JAF「2018年度ロードサービス救援データ」でも、高速道路での出動理由のトップは「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」(36.9%)で、全体出動の4割近くを占めている。
普段から乗る人も週末にしか乗らない人も、走行距離にかかわらず、車に乗る前の点検が重要だ。
燃費をいちばん気にしているのに…
タイヤの空気圧と関係アリ!
次に、運転しているとき燃費の良さをどのくらい気にするか聞くと、ドライバーの82.5%が燃費を「気にする」と答えたが、実はタイヤの空気圧は燃費と密接な関係がある。
車には適切な空気圧がそれぞれ設定されているが(空気圧の適正値は、車の運転席ドアを開いたところなどに表示されている)、空気圧が適正よりも低いと、タイヤの接地面が増え抵抗が大きくなることで適正で走った場合と比べ多くのエネルギーが必要になり、燃費性能は低下する。
タイヤの空気は、運転していても、していなくても自然に抜けていくもの。タイヤの空気圧をチェックせずに乗り続けていると、走行安全性が低下し、燃費の悪い状態で車に乗っていることになってしまうのだ。
GSで点検できます!
最後に、ガソリンスタンドやカー用品店でタイヤの空気圧点検をしてもらえること知っているかと聞くと、それらの場所で空気圧点検をしていない人の87.3%が「知っている」と答えた。知っているにもかかわらず点検をしていない人が多かったが、空気圧点検を習慣化が大切だ。
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