VWのTSIが「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー 2009」大賞を受賞
フォルクスワーゲンの1.4リッター TSIツインチャージャーエンジンが、今年で11年目を迎えた「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー2009」において、3冠という大きな成功を収めた。
大賞である「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー 2009」を初受賞したことに加え、ハイブリッド勢を抑えて「グリーン エンジン オブ ザ イヤー 2009」を受賞。さらに、4年連続で1.0L-1.4L部門のベストエンジンにも選ばれた。
フォルクスワーゲンAGのガソリンエンジン開発責任者であるDr.リューディガー チェンゲルは、「ガソリンエンジンをダウンサイジングし、直噴技術、過給器を組み合わせることによって、排出ガスを減らして燃費を向上させながら、並外れた高出力と大トルクを生み出すことができます。TSIエンジンは、まず小排気量エンジンであることで、摩擦抵抗が少なく、静粛性にも優れています。吸気過給は、低回転域から高いトルクを生み出すことで、ギヤ比を高めに設定することができ、一方直噴は、過給圧を上げても圧縮比を高くできるため、燃焼効率の向上が実現します。また、高出力域でも混合気を冷却するための余分な燃料を噴射する必要がなく、従来の過給ガソリンエンジンと比較して、より燃料を節約することができるのです。」
また、チェンゲルは、「TSIテクノロジーでの今回の大賞受賞は、TSIエンジンが世界中の多くの国で販売されるようになったことによるものです。今後他のメーカーも追随してくるでしょうが、我々はこの技術的リードを保ち続けることを固く決意しています。」
インターナショナル エンジン オブ ザ イヤーの共同議長であるディーン スラブニッチは、「フォルクスワーゲンの1.4リッター TSIエンジンは、下から2番目に小さい排気量カテゴリーに属していながら、大賞とグリーン エンジン オブ ザ イヤーの両方を受賞したという事実は、同エンジンが高性能と高効率を真に両立させていることを示しています。ダウンサイジングされた過給ガソリンエンジンに投票が集まるという今年のトレンドの中で、フォルクスワーゲンは、その主導的な役割を果たしていたと言えるでしょう。他社もこのトレンドに追随していくでしょう。」
フォルクスワーゲンは、TSIテクノロジーをシングルチャージャーエンジン(直噴ターボエンジン)にも拡大しており、このエンジンも高出力と低燃費を実現している。
■現在日本で販売されている1.4L TSI エンジン搭載モデル
【ツインチャージャーエンジン】
ゴルフ TSI ハイライン、ゴルフ ヴァリアント TSI コンフォートライン、ゴルフ トゥーラン TSI トレンドライン、ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン、ジェッタ TSI コンフォートライン、シロッコ TSI
【シングルチャージャーエンジン】
ゴルフTSI コンフォートライン、ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドライン
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