マセラティ初のAWDモデルも、フェラーリエンジン搭載の新型クアトロポルテ発表

2種類のトリム・オプション「グランルッソ」と「グランスポーツ」を新たに導入

マセラティ 新型クアトロポルテ

マセラティ ジャパン株式会社は、マセラティのフラッグシップ・スポーツ・セダン「クアトロポルテ」にスタイリングを一新し先進安全技術を搭載した新型「マセラティ クアトロポルテ」を2017年1月16日に発売すると発表した。

車両本体価格(税込)は、最高出力350ps の「クアトロポルテ」が 12,060,000 円~、410ps の「クアトロポルテ S」および「クアトロポルテ SQ4」がそれぞれ 14,060,000円~と 15,090,000円~。最上級モデルで最高出力530ps の「クアトロポルテ GTS」は19,460,000円~。

「クアトロポルテ」は 1963 年の初登場以来、マセラティのスタイリング、エレガンス、クオリティ、 パフォーマンスを特徴付けるフラッグシップモデルとして“ラグジュアリー スポーツセダン”のカ テゴリーを確立、世界72ヵ国で24,000台を売り上げてきた。

今回の新型「クアトロポルテ」は、独自のエレガンスを強調する新しいエクステリア・デザインの導入とインテリアの進化、多くの先進安全技術等を搭載している。

マセラティ 新型クアトロポルテ SQ4 グランルッソ
マセラティ 新型クアトロポルテ SQ4 グランルッソ

エクステリアではフェイスリフトを施し、コンセプトカー「アルフィエーリ」にインスパイアされた新形状のフロント・グリルを装備。より力強く気品ある形状が「クアトロポルテ」の存在感をさらに高めている。

フロントとリアのバンパーもデザインを変更。サイド・スカートやドアミラーとともにマット・ブラックのカラーリングを採用している。フロント・グリルの内部にはエアベントとエンジン用ラジエーターの間に電動調節式のエア・シャッターを設けることで、エンジン温度の最適な制御、車両の空気抵抗の低減、車両のエアロダイナミクスを10%改善した。

センター・ダッシュボードには、マルチタッチ機能付きの8.4インチのタッチコントロール式高解像度ディスプレイを装備した新しいインフォテインメント・システムを採用。Apple CarPlayおよびAndroidAutoに対応。センター・コンソールも再設計。オーディオの音量やインフォテインメント・システムの基本機能を操作できるダイヤル式のロータリー・コントロールを備え、シンプルかつモダンに仕上げた。

また新たなオプションとして、ストップ&ゴー機能を備えた「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」、車両が意図せず車線を越えた場合にドライバーを警告する「レーン・デパーチャー・ワーニング(LDW)」など、先進安全機能パッケージを用意した。

さらに新型「クアトロポルテ」は新しいトリム戦略のもと、2種類の独創的なインテリア・トリム・オプション「グランルッソ」と「グランスポーツ」を導入。マセラティのDNAであるラグジュアリー性とスポーツ性を強調することにより、マセラティのアイデンティティを鮮烈にアピールする。

エクステリア・デザイン

純粋なイタリアン・デザインの典型である新型「クアトロポルテ」は、ダイナミックなラインが生み出す魅力的なフォルムを継承しながら、エクステリアのデザインを一新。マセラティ創業100周年を記念して発表したコンセプトカー「アルフィエーリ」にインスパイアされたラジエーターグリルのクロームのバーを立体的に立たせ、マセラティモデルとしての個性を際立たせている。

フロントやリア・バンパー、サイド・スカートにはマット・ブラックのカラーリングを採用している。

エアロダイナミクス

フロント・グリルは、エアベントとエンジンのラジエーターの間に電動調節式エア・シャッターを設け、エアロダイナミクスをアクティブに調節できるよう進化。

これによりエンジン温度の最適な制御、車両の空気抵抗の低減、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減を可能にし、Cx係数を10%低減。実測値0.28という並外れた値を実現している。

インテリア・デザイン

マセラティ 新型クアトロポルテ GTS グランスポーツ

新型「クアトロポルテ」のインテリア・デザインは、クリアなラインと使いやすい計器類がエレガンスとシンプルさを実現させただけでなく、新しいハイテク装備によって洗練度を高めている。

センター・ダッシュボードは、マルチタッチ機能を備えた8.4インチの高解像度ディスプレイを設置。センター・コンソールには、インフォテインメント・システムの機能を直感的に操作するためのロータリー・コントロールを設けた。

リッド付きのスマートフォン収納ボックスも備え、ダッシュボードの中央部は極めてシンプルな外観に仕上げている。センター・コンソール全体は高級なウッド素材を潤沢に使用し、フロントとリアのドア・パネルはウッドインサートで仕上げている。

新たなトリム戦略「グランルッソ」と「グランスポーツ」

マセラティは創業以来、レースで培ったエンジニアリングを活用して、ラグジュアリー性とスポーツ性を完璧に融合させてきた。

新型「クアトロポルテ」はスタイリングの変更を施すことにより、新たなトリム戦略を実現。お客様の厳しい要望に応えて、ラグジュアリー性を高めた「グランルッソ」とスポーツ性を強調した「グランスポーツ」の独創的な2種類のトリム・オプションを設定。マセラティのDNAを構成する2つの重要な要素を強調し、「クアトロポルテ」の全モデルをアップグレードする。

「グランルッソ」トリム

「グランルッソ」は、レーシング技術をベースにしたラグジュアリーセダンのコンセプトを再解釈したうえで、新たに生み出したもの。

エクステリアの仕上がりに磨きをかけるだけでなく、ドライバーとその他の乗員が享受できる快適性を重視。マセラティ伝統のクラフトマンシップと専用の素材と特別な仕様によってラグジュアリー性を向上させている。

外観を特徴付けているのは、エレガントで流麗なブリッジエレメントと精巧にデザインされたスポイラーを備える新しいデザインのフロント下部セクション。クローム・インサート・バンパーとボディ同色バンパーといったディテールが異彩を放つ。バンパーの形状はサイド・スカートのデザインと調和を図っている。

一方、リアはよりシンプルにまとめられ、リフレクターの造形とボディ同色のスポイラーが特徴。20インチのマーキュリオ・ホイールとブラックのブレーキキャリパーがエクステリアのルックスの完成度をより高めている。

キャビンは、エルメネジルド・ゼニア・エディションのインテリアを採用。オリジナルのシルクファブリックは他に類を見ないエレガントな素材で、シート、ドア、ルーフライニング、サンバイザーに使用している。

シートのディテールやサンバイザーの裏側にあるラベルはゼニアのスーツをモチーフとしており、特別に仕立てられたものであることを示す。ダッシュボードとウッド&レザーステアリングに用いたオープンポア仕上げのラディカ・ウッドにより、キャビンの雰囲気は一層洗練度を高めている。

このウッドトリムは、電動調節式フット・ペダル2、電動リア・サンブラインド、4ゾーン・エア・コンディショニング、ヒーター付リアシート、エクステンデッド・キーレス・エントリーなど、快適性を追求したオプションとの相性が抜群。

「グランスポーツ」トリム

「グランスポーツ」は「クアトロポルテ」のスポーツ性とアグレッシブな魅力を際立たせ、エクステリアの新しいデザインパーツとインテリアの各種装備は、長いレース経験の中で培ってきたマセラティの伝統を反映させている。

フロントには、センターエアインテークとサイドエアインテークのために特別な造形を施し、冷却性能の改善を実現する一方で、フロント部にアグレッシブな表情を与えている。

また、下部セクションのパーツはエアロダイナミクスを追求したグリルへとつながり、またリアでは、リア・バンパーにエアロダイナミック・フィンが装着され、エグゾーストパイプと共にアグレッシブなスタイルがスポーツ性を明確に打ち出している。さらに、フロントとリア各所に施されたブラック・ピアノ・トリムがスタイルの完成度を高めている。

「グランスポーツ」には、21インチのチタン・ホイールが装着される。また、レッドのブレーキキャリパー、フロントのトライデントとサイドのサエッタ・ロゴに用いられたブルーのアクセント、ホイールセンターキャップにはブルーのトライデントが配される。

インテリアには最新のスポーツシートが備わり、深い形状に造り込まれているため、スポーティな走りを一段と効果的にサポート。さらに、新しいスポーツステアリングホイールには、カーボンファイバー製とフルレザー仕上げの2種類を用意。どちらも強烈なアイデンティティを主張する。

ハイグロス仕上げを施したピアノ・ブラックのウッドトリム、アルミニウム製のシフトパドルを備えたスポーツステアリングホイール、そしてステンレススチール製スポーツペダルによりスポーティな体験を約束する。

さらに追加オプションのエクステリア・カーボン・パッケージを使って、さらなるカスタマイズをすれば、エクステリアのスポーツ性を一層向上させることが可能。このパッケージでは、ドアミラー、ドアハンドル、Bピラーカバー、フロントアンダーバンパーをカーボンファイバーで仕上げている。

乗員の快適性

8.4インチの高解像度マルチ・タッチ・ディスプレイとセンター・コンソールのロータリー・コントロールを含む、新型のインフォテインメント・システムを採用。Apple CarPlayおよびAndroidAutoに対応し、車内でもスマートフォンの機能をMTC+タッチ・スクリーンあるいは音声認識機能によって安全に使える。システムには、ラジオやナビゲーションが含まれるほか、Bluetooth接続を使用してスマートフォンやiPhone™などのデバイスを接続できる。

再設計されたセンター・コンソールには、オーディオの音量やインフォテインメント・システムのその他の機能を直感的に操作できるロータリー・コントロールを取り付け、リッド付きスマートフォン・ボックスもより使いやすく設計されている。

また「クアトロポルテ」全車に、高性能センサーと車外の大気汚染水準を計算する信号解析システムを組み合わせた「エア・クオリティ・センサー」を装備し、汚れた空気や有害ガスの車内侵入を防ぐ。

エンジン

マセラティ・パワートレインとフェラーリ・パワートレインの共同開発による3.8リッターV8エンジン(クアトロポルテGTS)と3.0リッターV6エンジン(クアトロポルテ、クアトロポルテSおよびSQ4)は、マラネッロのフェラーリの高性能エンジン工場で製造している。

2016年にアップデートされ、エンジン・レンジはEuro6規制に適合。従来のEuro5適合エンジンと比べてパフォーマンスはそのままに、排ガスと燃料消費量が最大12%低減している。

「クアトロポルテGTS」に搭載されるフラッグシップの3.8リッターV8ツイン・ターボ・エンジンは、最高出力390kW(530ps)/6,800rpm、最大トルク650Nm/2,000rpm-4,000rpmのパフォーマンスを発揮し、静止状態から100km/hまでわずか4.7秒で加速する、マセラティ史上最も優れた加速性能を誇る。

一方で従来のEuro5エンジンと比較して排出ガスと燃料消費量を12%低減、パフォーマンスと燃費のバランスが最適化されている。

「クアトロポルテ」に搭載の3.0リッターV6ツイン・ターボ・エンジンは、従来より出力が20hpアップして最高出力は350hp、最大トルクは500Nmを生み出す。

0-100km/h加速は5.6秒、最高速度は267km/hに達する。燃料消費量もわずか10.9km/Lと50年に及ぶ歴史の中で最も優れた値を実現し、CO2排出量も212g/kmを達成している。

トランスミッション

「クアトロポルテ」の全車に、ZF製8速オートマチック・トランスミッションを搭載。快適性向上、シフト・チェンジの迅速化、燃費の改善、NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)の低減を実現した。

マセラティの伝統にふさわしい5つの専用のシフト・モード(「オート・ノーマル」、「オート・スポーツ」、「マニュアル・ノーマル」、「マニュアル・スポーツ」、「I.C.E.」)が利用可能となっている。

マセラティ初のAWDシステムが用意された「クアトロポルテSQ4」は、後輪駆動の「クアトロポルテS」とほぼ同じ燃費消費量とCO2排出量ながら、より優れた加速性能とあらゆる天候に対応する能力を備えている。

コンパクトなサイズと軽量さを追求して設計したQ4 AWDシステムは、通常の走行条件において100%後輪に伝達しているエンジン・トルクを、グリップが低くなる走行条件下(滑りやすい路面や柔らかい路面)または後輪のグリップが失われた場合(急発進時または高速コーナリング時)に瞬時に反応して、必要なトルクを前輪に配分する。

シャーシ

快適性とエキサイティングなハンドリングを、クラス最長のホイールベースを持つアーキテクチャーによって実現。

その一方で新型「クアトロポルテ」は先代モデルよりも大幅に軽量化。サイズが大きくなったにもかかわらず、V8エンジン搭載の「クアトロポルテGTS」で車両重量は先代モデルと同じ2,060kg。V6エンジン搭載の「クアトロポルテ」は60kg軽い2,000kg。

剛性に優れたきわめて安全なスチール製セーフティ・セルを中心として、多種多様なスチールとアルミニウムの合金を使用することで、強度を最大限に高めつつ重量をできる限り抑えることに成功した。

また、「クアトロポルテ」のシャーシは極めて高い剛性を誇っており、どのモデルにおいても前後50:50という理想的な重量配分を実現した。さらに「スカイフック・サスペンション」は全モデルに標準装備。「クアトロポルテ」の比類なきパフォーマンスを実現する。

ドライビング・エクスペリエンス

新型「クアトロポルテ」には「アドバンスド・ドライバー・アシスタント・システム」を搭載、ドライバーの快適かつ安全な運転をサポート。ストップ&ゴー機能を統合した「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」は、前方車両との車間距離を連続的にモニターし、渋滞時や車両が割り込んできた場合でも、速度調節によりあらかじめ設定された車間距離を維持する。

さらに、車両が意図せず車線を越えた場合にドライバーを警告する「レーン・デパーチャー・ワーニング(LDW)」、前方の車両をモニターし、追突の危険を知らせる「フォワード・コリジョン・ワーニング(FCW)」、衝突の危険が差し迫った場合にブレーキ操作をサポートするアクティブ制御システム「オートメーテッド・エマージェンシー・ブレーキ(AEB)」、車線変更や駐車スペースからのバックの際、他の車両が死角に入るとドライバーに警告を発して危険を低減する「ブラインド・スポット・アラート」および「リア・クロス・パス」などを装備する。

さらに、新世代の「リア・ビュー・カメラ」が全車に装備され、リバース・ギアを入れると自動的に新しい高解像度ヘッド・ユニット・ディスプレイに車両後方の様子を表示し、安全で正確なパーキングをアシスト。オプションの新しいサラウンド・ビュー・カメラ・システムを使用した場合、車両を真上から見ているかのような映像で車両の周囲360°を確認できる。

※追突による被害を軽減する目的の機能のため、自動で追突を回避するものではありません

安全性

マセラティの走りを安全性から支える電子制御システム「マセラティ・スタビリティ・プログラム(MSP)」を新型「クアトロポルテ」ではさらに進化、改良した。

「クアトロポルテ」が持つシャーシの安定性に「MSP」の安全性を追加することで、ドライバーは不安を感じることなく、あらゆる走行条件下で運転を満喫することができる。

「MSP」はハンドリングとグリップを常時測定し、多数のセーフティ・システムおよびパフォーマンス・システムと協調して車両の理想的なハンドリングを維持し、スリップが検知されるとエンジンのトルクを絞りながらブレーキを微妙に操作して、ミリ秒単位で車両の安定性を回復させる。

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筆者
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