GMと騰中重工のHUMMERの買収交渉が大詰め
北米で3,000件の雇用が確保
四川省騰中重工(Sichuan Tengzhong Heavy Industrial Machinery Co.)とGMは、騰中重工が高級オフロード車HUMMERのブランド、及びそれに付随するマネジメント、オペレーションチームを獲得する取引の提案内容の詳細を確認した。HUMMERの既存の契約販売店も騰中重工の責任下に置かれることになる。
騰中重工は、本取引の一環として、GMとの間で、組み立ておよび重要部品・材料の供給において長期的契約を結ぶことになる。先日の発表で、GMは、この取引が成功すれば、米国にて3,000以上の雇用が確保されると予想していると語った。この取引内容は最終的な交渉を経て決定に至る。
中国の四川省に拠点を置く騰中重工は、道路、建築、エネルギー産業設備の製造を行う中国有数の民間企業である。この戦略的買収を通して騰中重工は、高級オフロード車両分野に進出し、米国そして世界におけるHUMMERの成長のきっかけをもたらすことが見込まれる。
HUMMERは引き続き本拠地と事業を米国で展開し、経営も既存の経営チームが担当する。経営陣は、HUMMERの販売網を世界に拡大する考えで、とりわけ、中国のようにまだサービスの充実していない新興市場を狙っている。
この取引は今年の第3四半期末までに完了する予定で、通例の取引実行条件および規制機関の承認が必要となる。本契約の金銭的条件は現時点では公表されていない。
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