VW 新型「ゴルフ オールトラック」シリーズ初の“1.8リッターTSIエンジン”を採用
エンジンに組み合わされるギアボックスは湿式多板クラッチ式の「6速 DSG」
フォルクスワーゲン グループ ジャパンが7月21日より発売開始した「ゴルフ オールトラック」はゴルフシリーズ初のクロスオーバー4WDである。
「ゴルフ オールトラック」に搭載されているエンジンは、これまた「ゴルフ」シリーズでは初めてとなる1.8リッター TSIエンジン。この最新のパワーユニットの最高出力は132kW(180PS)で、280Nm(28.6kgm)の最大トルクは、アイドリング直後の1,350から4,500rpmまでの幅広い回転域で得ることができる。
そして、このエンジンに組み合わされるギアボックスは湿式多板クラッチ式の6速 DSGで、オンロードはもちろんのこと、粘り強い走りが求められるラフロードでも、「ゴルフ オールトラック」のクロスオーバー4WDモデルとしての卓越したドライバビリティを如何なく発揮する。
オールマイティな走りを支える専用サスペンションと最新の四輪駆動システム「4MOTION」
「ゴルフ オールトラック」は本格的なクロスオーバー4WDモデルとして、ラフロード走行での高い走破性も考慮した専用サスペンションを全車に標準装着している。これにより、最低地上高が「ゴルフ ヴァリアント」に比べ25mm高くなり、ラフロード走破性がさらに高まった。
これに、フォルクスワーゲン独自のフルタイム四輪駆動システムで最新(第5)世代のハルデックスカップリングを採用した「4MOTION」を組み合わせることで、ラフロードでも常に優れた走行性能を実現する。
最新世代の「ハルデックス5」カップリングは、前後アクスル間のトルクを配分し、車両の瞬間的な運転状況を把握するためのプロアクティブな制御システムを採用している。
システムは、車輪がスリップを始める前から反応して、あらゆる条件下でトラクションのロスを最小化する。エンジンの負荷が比較的小さい、あるいはアクセルオフで空走(コースティング)するような状況では、リアアクスルを駆動系から切り離し、フロントアクスルだけに駆動力を伝え、無駄な燃料消費を削減。そして必要に応じて、コンマ秒単位の素早い制御でリアアクスルに相応の駆動力を配分する。
電子制御油圧式オイルポンプで作動制御する最新式のハルデックスカップリングが、こうした細密な駆動力の分配を司っているのである。コントロールユニットが、常にリアアクスルに必要な駆動トルクを計算して、オイルポンプを作動させることで、マルチプレートカップリングの接続頻度を制御している。状況によっては、駆動トルクのほぼ100%をリアアクスルに伝えることも可能。
一方、前後アクスルの横方向のトルク配分については、標準装備のESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)機能のひとつであるEDS(エレクトロニックディファレンシャルロック)が働いて、実質的に制御する。さらに、「ゴルフ オールトラック」の前後アクスルにはXDSも装着しており、タイトコーナーを高速で走り抜けるような場合、必要に応じてブレーキに介入し、ステアリングの反応を適正化する。
本格的なラフロード性能
「ゴルフ オールトラック」のドライビングプロファイル機能には、通常の「ノーマル」、「エコ」、「スポーツ」、「カスタム」に加え、「ゴルフ オールトラック」用に専用開発した「オフロード」モードを追加。このモードを選択すると、下記のようなアシスタンスシステムをラフロード走行用プログラムに変更して、より安全なラフロード走行を提供する。
◇ABSの調整:制動距離をより短縮するためホイールロックの間隔を制御
◇ヒルディセントアシスト:下り勾配で車速が一定になるよう自動制御
◇アクセルペダルの特性変更:踏み込みの反応特性を変更し、緻密にアクセルをコントロール
これにより、「ゴルフ オールトラック」は、ラフロードでもSUVに匹敵する高い走破性能を有している
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