ルノー・日産アライアンスとダイムラー、メキシコ新工場で協業を拡大
ルノー・日産アライアンスとダイムラーAGは、プレミアムコンパクトカーの共同開発、および、メキシコにおける共同生産において協力体制を拡大する。
ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーン氏とダイムラーAG取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長のディーター ツェッチェ氏は27日、メキシコ中北部アグアスカリエンテスの新工場の建設と運営を統括する両社の折半出資の合弁会社を設立することで合意したと発表した。新工場は、日産の既存の工場に隣接して建設する。この工場は、本格稼働時となる際には年間30万台の生産能力を有する予定。
生産開始は2017年を予定しており、当初はインフィニティの車両を生産する予定。メルセデス・ベンツブランドの車両は2018年に生産を開始する。
ダイムラーと日産は、アグアスカリエンテスの新工場建設に伴う総投資額約10億ユーロを折半する予定。両社は、2021年を予定している工場の本格稼働時までに、新たに約5,700人の雇用(開発、技能員、サポートスタッフを含む)を創出する。また、メキシコのサプライヤーベースを拡大し、高い現地調達率を実現する。
インフィニティとメルセデス・ベンツは、研究開発やデザイン、生産に至るまでのあらゆる段階において、密接に協力していくが、共同プロジェクトにおいて開発される車両は、デザインや仕様において全く異なるものになる。
カルロスゴーン氏のコメント(ルノー・日産アライアンスの会長兼CEO)
「プレミアムコンパクトカーの共同開発およびアグアスカリエンテスでの共同生産は、ルノー・日産アライアンスとダイムラーにとって最も大きなプロジェクトの一つです。これは、欧州でスタートした私たちの協業の範囲が、グローバルレベルになってきていることを示しています。」
ディーター ツェッチェ氏のコメント(ダイムラーAG取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長)
「アグアスカリエンテスにてダイムラーと日産は、ひとつの工場で両社のスキルを融合させることで、そのパートナーシップを新たな段階へ進めていきます。両社の協業が始まってからほんの4年余りで、メキシコの新たな工場建設という決定は重要なマイルストーンとなりました。」
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