メルセデス・ベンツ、2013年上半期販売台数が69万4,433台の過去最高を記録
メルセデス・ベンツは17日(水)、2013年上半期世界販売台数が前年同期比+6.4%の69万4,433台を記録し、過去最高を更新したと発表した。6月単月の世界販売台数も、中国(前年同月比+16.0%)での増加が大きく寄与して13万1,609台(同8.3%増)に上り、過去最高を記録した。
地域別販売台数は、欧州にて、本国ドイツが12万4,324台(前年同月比-3.3%)など、上半期は市場が不安定な動きを示す中も、32万7,988台(前年同期比+4.2%)と好調に推移。6月単月でも多くの市場でシェアを拡大した。上半期の販売台数がとくに大きく伸長した市場は、イギリス(同+15.0%)、ベルギー(同+19.6%)、ロシア(同+19.9%)、トルコ(同+75.1%)。
最大の市場である米国では上半期販売台数が、過去最高の14万1,950台を記録(同+10.4%)。ラテンアメリカでも、ブラジルで前年同期比+51.7%、アルゼンチンで同+95.1%と大幅な伸びを記録した。
アジア太平洋地域では上半期は安定した伸び(同+6.7%)を記録。とくに好調だったのは日本(同+26.5%)、インド(同+16.4%)等。また、中国(香港を含む)でも、6月単月で前年同月比2桁増(+16.0%)となる1万9,549台を記録し、上半期では、9万8,914台を達成した。これに伴いダイムラー社では数週間前、中国市場の重要性を考慮し、本社営業部門に中国を統括する独自の事業部門を設置。
モデル別では、上半期は新型コンパクトモデル(Aクラス、Bクラス、CLAクラス)が17万3,362台(前年期比+58.0%)を記録している。
また、新型Eクラス(セダン/ステーションワゴン)も、6月で2万1,910台(前年同月比+5.0%)の販売台数を達成。6月初めにはクーペ/カブリオレが欧州各国で発売販売を開始。この2モデルは、メルセデスの「ドリームカー」の一角。(メルセデスでは、クーペ、カブリオレ、ロードスターを総称して「ドリームカー」と呼んでいる。)ドリームカーの上半期の累計販売台数は8万5,000台。主な競合モデルを含めた市場で約50%のシェアを獲得している。
さらに、SUVモデルの累計販売台数では、15万6,055台(前年同期比+21.4%)を達成。2006年の発売以来の累計販売台数が25万台以上となっているGLクラスが、前年同期比+35.1%と過去最高を記録したほか、Mクラスは上半期の販売台数が6万台弱でクラストップとなった。コンパクトSUVのGLKクラスも前年同期比+32.2%で、最近では、J.D.パワー社が新車購入後90日間の品質を評価する「2013年初期品質調査(IQS)」においてクラストップの成績を収めた。
2シーターのマイクロコンパクトカー、スマートフォーツーも同様に、同調査の「シティカー」部門で第1位を獲得。上半期の販売台数は5万1,867台(同-6.7%減)。