ホンダ CR-Z 実燃費レビュー【ワインディング編】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
多すぎる3つの制御モード
ループ橋の袂にある駐車場に入ると、中津川をせき止めて造られた滝沢ダムと雷電廿六木橋だった。1998年竣工と、そんなに古くない。
橋を渡り切ってトンネルを抜けると、滝沢ダムの真横に出た。展望スペースになっており、CR-Zを停めて、雄大な景色を楽しんだ。
CR-Zのドライブトレインには、「3モードドライブシステム」が備わっている。走行シーンやドライビングスタイルの違いに合わせて、走りのテイストを選べる。
エンジン、モーター、トランスミッション、電動パワーステアリング、エアコンなどを統合して制御し、「ECON」モードでは燃費向上を、「SPORT」モードではエンジンレスポンスを高め、加速時のモーターアシスト量を増やし、パワーステアリングのアシスト量を減らし、手応えのあるステアリングフィールにしている。
「NORMAL」モードは、その中間だ。6段MTとCVTでは制御方法が少し異なるのだが、結論から言うと、3つは多過ぎる。「NORMAL」と「ECON」のふたつで十分。
「NORMAL」ひとつでも構わない。特に6段MTでは、システムに任せなくても、ドライバーが自らのスロットルワークで調整可能な範囲にあるからだ。
このシステムに限らず、走行モードが複数から選択可能というクルマが時々あるが、“いくつものモードが用意されている”ということは、“最善の解がない”とも言い替えることができるわけで、僕は基本的に複数の制御モードを選べることの効果には懐疑的だ。
また、買った当初は、珍しいから、いろいろと試してみるだろうけれども、長く乗り続けるうちに慣れて(飽きて)しまって、そのうち使わなくなるのが関の山ではないか。
急峻な雁坂峠を抜け、山梨県側に入り、広瀬湖を横目にフルーツラインを南下し、JR塩山駅に着いた。ここまでの山間部の燃費が、16.0km/L。急な峠を越えて来たとは思えないほどの優秀な値だと思う。
しっかりしたフットワークとキビキビしたハンドリングによる、クルマを操る楽しみを享受できたことを考え併せれば、なおのこと納得がいく。
【一般道編】走行ルート:池袋~川越街道~寄居~秩父/実燃費:17.1km/L
【ワインディング編】走行ルート:秩父 波久礼駅~長瀞~秩父市~塩山/実燃費:16.0km/L
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