【燃費】日産 フーガハイブリッド 燃費レポート／永田恵一(5/5)

日産 フーガハイブリッド 燃費レポート／総評

日産 新型フーガハイブリッド 総合燃費／13.1km/L

EV走行距離：全行程181.3kmの3分の1以上となる71.3km

登場から5年以上が経ち、新鮮さこそ薄れていたフーガであったが、今回のテストで燃費、車の仕上がりともに今回のマイナーチェンジの甲斐もあってか、未だに高い競争力を備えていることには心底驚かされた。

これは車に限らずよく言われる「新しいものが必ずしも良い訳ではない」という言葉を象徴する結果と言えるだろう。また、日産が登場から時間が経ったクルマに大改良を加え、育て続けているということにも大きな拍手を送りたい。

さらにフーガは今回のマイナーチェンジで再三書いたように運転支援システム、安全装備を充実させ、その完成度はトヨタ系、BMWのライバル車を大きく超え、メルセデス・ベンツに肉薄するほどであった。

これほどの装備を持つ車が、2.5リッターV6エンジン搭載車であれば約471万円から購入できるというのは、このクラスの高級車を購入する人にとっては非常にリーズナブルと言えるだろう。

ハイブリッドも動力性能、燃費、安全性を総合的に見れば、メルセデス・ベンツ EクラスやBMW 5シリーズと比べても高い商品力を持っていると断言できる。それだけにこのクラスの高級車の購入を検討しているなら、フーガでもぜひ候補に入れて欲しい1台だ。

最後に、私の師匠であり当サイトでも活躍する国沢光宏氏のフーガに対するコメントを掲載しておこう。

「マイナーチェンジされたフーガは、車の仕上がりが劇的に良くなっていて驚きました。またそれ以上にこのクラスの高級車を買う人にとって『事故を起こさない』という性能は社会的な責任という意味でも関心が強いと思いますが、フーガは『事故を起こすのが難しい』と感じるほど充実した安全装備も備えていますから、このクラスの高級車を買うならぜひ候補に加えて欲しいと思います」