ディーゼルとガソリンの違い、適切なドライビングポジションからマツダのクルマ造りを知ろう【マツダ体験会レポートNo.2】

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:MAZDA
ディーゼルとガソリンの違い、適切なドライビングポジションからマツダのクルマ造りを知ろう【マツダ体験会レポートNo.2】
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◆マツダ SKYACTIVディーゼルとSKYACTIVガソリンの違いを知る

マツダのラインナップで気になるのは、やはりディーゼルエンジンとガソリンエンジンの乗り味の違い。今回は、この2つのエンジンの違いを比べるべく、CX-5とデミオそれぞれでディーゼルとガソリンを乗り比べました。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの大きな違いは、燃料、走りの特性、エコカー減税の適用率の3つです。

まず燃料ですが、ガソリンエンジンは“ガソリン”を使用するのに対して、ディーゼルエンジンは“軽油”を使用して動きます。ガソリンスタンドでは、ガソリンが赤と黄色、軽油が緑で区別されています。

軽油は、ガソリンに比べて値段が安いため、購入後の維持費に関わるランニングコストを低く抑えることができます。また、クリーンディーゼルエンジン搭載車に関しては、購入時の取得税と重量税が免税になり、CEV補助金も適用されるため、同程度の燃費性能と価格のガソリン車と比べても、比較的安く購入することができます。

■参考:マツダ体験会 第一回レポート

「コスモスポーツ&R360クーペ レストア車両試乗レポート。1960年代の名車を贅沢比較」

◆こんなにも違う、ディーゼルとガソリンの乗り味

ディーゼルとガソリンの違いは価格だけではありません。その違いは、クルマの乗り味にも差をつけます。

違いをハッキリ感じることができるのは、発進時と加速時。ガソリンに対して、ディーゼルはトルクが大きいため、軽く踏み込んでも力強く加速してくれることが分かります。特にコンパクトカーや軽自動車などの場合、坂道や高速での加速に不安を感じる瞬間がありますが、デミオのディーゼルはしっかり加速するため、安心してドライブを楽しむことができます。CX-5の場合は、排気量が大きいためガソリンでも十分なパワーがありますが、ディーゼルではさらに余裕のある走りができる印象です。

また、ディーゼルモデルは、エンジンブレーキも比較的強く効く特性にあることから、アクセルを離した際の滑走するような挙動も抑えられるため、ATやCVTが苦手な人でも安心して運転できると思います。

これまでコンパクトカーというと、燃費や価格を重視した“生活必需品”といったイメージで、ロングドライブなどは遠慮したい印象でしたが、デミオはガソリン、ディーゼル共にそのイメージを払拭し、「クルマって楽しい!」を素直に感じさせてくれる乗り味でした。運転歴が浅く、どの車を買おうか悩んでいる方には、自信をもってデミオをお勧めしたい。街乗りからロングドライブまで、安心して運転を楽しむことができると思います。

一方、CX-5はミッドサイズSUVにふさわしい余裕を備えており、どのシートに人を乗せても“おもてなし”の心を感じてもらえると思います。

ディーゼルとガソリンの違いとは別の話ですが、今回試乗した2車種にはGVC(G-ベクタリングコントロール)が搭載されていました。その性能を実感できるのは10km/h~40km/hの低速ワインディング。アクセルを踏んでいる間、車体にかかる横と縦のGをコントロールすることで、クルマのバランスを適切に保つ機能です。ONとOFFの状態を意図的に作って比べないと違いに気づかないほど細かい範囲での変化ですが、これも“人中心”に開発するマツダだからこそたどり着いた答えと言えそうです。

◆マツダが推奨するドライビングポジション(疲れない運転姿勢)とは!?

長時間の運転で疲れた経験はないでしょうか。

運転中に疲労がたまると、反応が鈍くなったり集中力が欠如したりと、事故につながる要因が増えてしまいます。

“人馬一体”つまり“人がクルマを意のままに操ることができる状態”を理想とするマツダは、クルマの開発だけでなく最適な運転姿勢(ドライビングポジション)を作ることにも注目して開発に取り組んでいるそうです。

最適な運転姿勢を作るうえで大切なのは、“体をリラックスさせる”こと。

ポイントは下記の5つ。

(1)座り方

(2)背もたれの角度

(3)シートの位置(前後)

(4)シートの高さ

(5)ハンドル(ステアリング)の位置

背もたれの角度、シート高、シートの位置、ハンドル(ステアリング)の位置を、一度すべてリセットしてから調整すると、より判りやすいと思います。読者の皆様もぜひ試してみてください。

【ドライビングポジションの作り方(1):座り方編】

<ポイント>

シートには深く座りましょう。背もたれにしっかり背中を預けて座るのが理想です。

<注意点>

お尻を前にずらして座るのは、腰に負担をかけるのでNG。逆に、座っていてお尻が勝手に前へずれていくようなシートは疲れやすくてダメな椅子、ともいえるでしょう。

--

【ドライビングポジションの作り方(2):背もたれ編】

<ポイント>

背もたれの角度は、腹筋に力が入らない状態が理想。前のめりにならず、しっかり背もたれに背中をつけて座りましょう。座っている間に、体がリラックスできることと、無駄な体の操作が発生しないように“余白”を少なくすることが大切です。

手順(1):座った状態で、背もたれを前に倒し、あえてお腹が窮屈な状態を作る(これが“余白なし”の状態)。

手順(2):徐々に背もたれを倒し、お腹がリラックスできる位置まで倒す。

<注意点>

着座姿勢が前のめりになったり、背もたれを倒しすぎてお腹に力が入ったりする状態はNG。

--

【ドライビングポジションの作り方(3):シートの位置(前後)編】

<ポイント>

シートの前後の位置も、背もたれの角度と同様に体がリラックスした状態で、かつ“余白”を取りすぎない姿勢が理想。近すぎても遠すぎても運転しづらいので、手の長さを基準に位置を決めます。

手順(1):窮屈な姿勢になるまでシートを前に出す(これが“余白なし”の状態)

手順(2):左足はフットレストに置き、右足はリラックスできる位置に置く。

手順(3):右足でブレーキとアクセルを踏みかえながら徐々にシートを下げ、ヒザや足首がリラックスできる距離にする。

※現行のマツダ車の場合、かかとを着けたままアクセルとブレーキの踏みかえが可能な距離と位置が適切。

※他社のクルマの場合は、アクセルとブレーキが踏み分けられる位置に足を置いてください。

※MTの場合は、左足でクラッチを十分踏み込めるかを同時に確認しましょう。

<注意点>

アクセルやブレーキを十分踏み込めない位置まで下げてしまうのは危険ですので絶対にやめましょう。また、ヒザが曲がりすぎていたり、伸びすぎてしまうのもNGな姿勢です。

--

【ドライビングポジションの作り方(4):シートの高さ】

<ポイント>

シートの高さについては、必要な視界が確保できていれば自由な高さで構いません。 運転歴が浅い人や運転に自身が無い人は、シートを少し高めに調整してみましょう。視界がより広く取れるので安心感が増します。

--

【ドライビングポジションの作り方(5):ハンドル(ステアリング)の位置】

<ポイント>

適切な位置に調整できると、咄嗟の操作がしやすいだけでなく、美しい運転の所作が会得できるので大切なポイントです。

手順(1):チルトステアリング機能がついている場合は、ロックを外し、ニュートラルな状態にします

手順(2):ハンドルの一番上に両手を乗せる

手順(3):乗せた位置から、こぶし1つ程度がはみ出す位置までハンドル(ステアリング)を引き寄る

手順(4):ステアリングの内側から、メーター類がしっかり視認できる位置に、高さを調整して固定

※手の位置は、いわゆる“9:15”と“10:10”、どちらでも構いません。自分の運転しやすい位置を選びましょう。

<注意点>

腕が伸びきってしまったり、ステアリングにぶら下がったりする姿勢はNGです。余分な力が入らない状態で、ステアリングに手を置ける位置に調整しましょう。

--

いかがでしたか。案外、いつも通りのドライビングポジションとは違っていませんでしたか?

この”疲れない”運転姿勢で、この春はさらに快適なドライブをお楽しみください。

[レポート:オートックワン編集部/Photo:MAZDA]

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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