ランドローバー レンジローバーイヴォーク試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
レンジローバーの名前を冠するのは行き過ぎに思えたが・・・
2012年にレンジローバーイヴォークが登場した時、「ランドローバーイヴォークではないのか?」と思った。
レンジローバーは、ランドローバーの最上級モデルで、SUVの名ブランドとされている。少なくともそれまでのレンジローバーは、大半がLサイズのボディにV型8気筒エンジンを搭載し、価格は1000万円を軽く超えていた。
それなのにイヴォークのサイズは、ランドローバーフリーランダー2とほぼ同じ。エンジンも直列4気筒の2リッターターボだ。従来の位置付けを考えると、レンジローバーの名前を冠するのは行き過ぎに思えた。
しかし試乗すると内装は上品で、Lサイズのレンジローバーをサイズダウンしたような雰囲気がある。あまり固く考える必要はないのかも知れない。
そして2014年モデルからは、9速ATが採用された。JC08モード燃費は、6速ATの従来型は9km/Lだったが、9速ATの現行型は10.6km/Lに向上している。
9速ATの恩恵、それはスポーティーともいえる加速力
そこで最新型の2015年モデルを改めて試乗することにした。グレードは新たに追加された5ドアの「オートバイオグラフィ」だ。20インチのアルミホイール、オックスフォード・パーフォレイテド・レザーシートなどが標準装着された最上級仕様で、価格は718万円になる。
ちなみにイヴォークで価格が最も安い5ドア「ピュア」は473万円だから、約250万円の開きがある。
2015年モデルを試乗すると、9速ATになったことで、変速時のギヤの繋がり方が滑らかになった。ATを9速にするなら、無段変速のCVTにする手もあると思うが、メリハリが乏しくなってしまう。ダイレクトな運転感覚とスムーズさ、燃費効率を両立できて、高出力にも対応可能なことが9速ATのメリットだ。
フル加速を行う時も、9速ATならエンジンを常に高い回転域に保てるから都合が良い。イヴォークのエンジンは、2リッターのターボながら最高出力は240馬力(5500回転)、最大トルクは34.7kg-m(1750回転)だから、ノーマルエンジンに当てはめれば3.5リッタークラスだ。動力性能は発売当初から十分に確保されていたので、ATが9速になってスポーティーともいえる加速力を身に付けた。
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。