欧米ユニークカー 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
今回は、とくに最近デビューしたモデルではないのだが、ユニークなデザインを持つ3台をピックアップした。
PTクルーザーは、大衆セダンであるネオンをベースに、クラシカルなアメカンデザインの外観を与えたモデル。本国で大ヒットモデルとなっており、日本でもそこそこ好調なセールスを挙げている。世界販売台数はすでに115万台に達しているという。また、ひんぱんに個性的な特別仕様車が設定されていることも特筆できる。
プジョー1007は、2006年1月より日本導入された。プジョー車として初めて4ケタのモデル名が与えられたモデルであり、このクルマが新世代というか独自の路線を進むことを表している。両側に電動スライドドアを持つ世界で唯一のコンパクトカーであり、スタリングも非常にユニーク。エンジンは1.4Lと1.6Lがあり、2ペダルMTの5速2トロニックを装備する。また、全12種類の内外装色から自由に選べるカメレオコンセプトも特徴だ。
フォルクスワーゲンニュービートルは、1998年にデビューし、1999年より日本に導入された。南米では2003年まで、オリジナルのビートルが生産されていたが、もともとフェルディナント・ポルシェ博士の設計によりRRだったビートルは、21世紀を迎えるにあたりFF化された。それでもオリジナルのボディラインを巧みに再現しているところに価値がある。
ちなみに、ビートルというのはもともと正式な車名ではなく、あくまで「フォルクスワーゲン・タイプ1(Volkswagen type-1)」である。英語圏でカブトムシのような形状をしていることからビートルと呼ばれるようになり、やがで「ニュービートル」として、愛称が正式車名となってしまったわけだ。
2003年6月には、カブリオレが追加された。今回は、よりユニークさの際立つカブリオレをあえて取り上げることにした。
個性的デサインを持つこれらのモデルについて、デサインの面白さと、そこから得られるカーライフについて主に述べたいと思う。
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