フォード マスタング V8 GTパフォーマンスパッケージ 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
MTが搭載されたマスタングの限定モデルが登場
2005年に登場した現行マスタングは、初代への回帰を図ったスタイリングが大いに話題を呼び、アメリカでは月間平均1万台以上をコンスタントに売るヒットモデルとなった。
2009年のビッグマイナーチェンジで、よりマッシブにアレンジされた最新のマスタングは、日本の風景の中にあると、ひときわ存在感を放って目に映る。走るたびに感じる周囲からの熱い視線も、このクルマに乗る楽しみのひとつだろう。
インテリアについても、専用アルミシフトレバーのほか、レッドレザーのステアリングやドアトリム、ホワイトストライプのアクセントを配したレッドのレザーシートなどが与えられる。
価格はベース車のV8GTクーペプレミアムの20万円高となる、500万円ちょうど。ボディカラーは、ブラックとキャンディレッドの2色から選べる。
乗り込めばスペシャルに仕立てられたコクピットが迎えてくれる。
初代をモチーフに、左右対称としたインパネや3本スポークステアリングなど、レトロモダンに仕立てたインテリアもマスタングの個性だが、レッドレザーのおごられたこのモデルは、より特別感に満ちている。
エンジンをかける際、キーを捻った瞬間にフロントから発せられる猛々しいクランキング音もマスタングならでは。これからこのクルマをドライブするぞという気分を盛り上げてくれる。
同モデルについては、MTを操ってマスンタングに乗れるそのこと自体が楽しいだろうから、それでも十分と予想していたのだが、それは浅はかだった。このクルマをドライブすること自体にプレジャーが存在する。
マスタングというクルマが潜在的に持っている「スポーツカー」としての本性を呼び覚ましたようなクルマに仕上がっていたのだ。
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