フォード 新型 マスタング「50th YEARS EDITION」[2.3 エコブースト] 試乗レポート/森口将之(2/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:和田清志
初代のイメージを踏襲しながらも、よりスポーティなフォルムへ
歴代マスタングはクーペでありながら、セダンっぽいプロポーションの持ち主だったと思う。たとえば先代の全高は1415㎜もあった。
それが新型では、スポーツカーに近いダイナミックなフォルムになっている。全高は1380㎜に下げられ、全幅は40㎜広がって1920㎜と、ワイド&ローが強調された。
それでいて全長は25㎜短い4790㎜にダウンサイズしているのは評価すべき。しかも誰が見てもマスタングそのものだ。
個人的にうれしいのは、リアウインドーからリアデッキにつながる部分。先代ではリアウインドー下端に折れ線があったのだが、新型は初代と同じように、ウインドーが少し上で終わり、トランクリッドの途中で水平になっている。これだけでグッとマスタングらしさがアップした。
らしさが強調されたインテリア
インパネもよりマスタングっぽくなった。デュアルコクピットが強調され、センターのルーバーを丸にしたり、ドライビングモードやステアリングの重さを切り替えるセンタースイッチをトグルタイプに替えたり、雰囲気作りがうまい。他のフォードにも導入されている、タッチスクリーンでエアコンやオーディオなどの操作を行う「MyFord Touch」にナビが表示されないのは残念だが、ここは右ハンドル仕様での実現を期待しておこう。
低いルーフと傾きが強まった前後ウインドーの影響か、後席は身長170㎝の僕には頭上空間が足りず、プラス2に留まる。先代はなんとか座れたのに。一方50周年記念のロゴが入った前席は、それほど固くはないもののホールド感はかなりタイトで、平均的日本人体型の僕の体でもしっかりサポートしてくれた。
[気になる2.3エコブーストの走りは!?・・・次ページへ続く]
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