ダイハツ イース 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林岳夫/ダイハツ工業㈱
ところが市販版に近いプロトタイプは、全長が3395mmで全幅は1475mm。ほかの軽自動車と同じだ。全高はミラより30mm低い1500mmだが、エッセに比べると30mm背が高い。ホイールベースは2455mm。
プラットフォームは世代が新しくなったムーヴを基本とするから、同じ数値になる。つまりは普通の軽自動車。「燃費スペシャル」の雰囲気はない。
そうなれば居住性も満足できる。フロントシートは座り心地が良く、頭上の空間も不足していない。
リアシートは、全高を1500mmに抑えたから頭上は狭めだ。
しかし足元の空間は十分。前後に座る乗員のヒップポイント間隔は930mmで、ムーヴコンテの955mmに近い。アルトとの比較では100mm以上の余裕を持たせ、大人4名が快適に乗車できる。
座面の造り込みも申し分なく、床と座面の間隔も十分に確保した。着座姿勢は良好。内装も安っぽい印象は受けない。ムーヴのような背の高い軽自動車ではないが、ファミリーカーとしても使える居住性が備わる。
車内をチェックしていたら、冒頭で触れた燃費性能に対する疑問が、ますます深まってしまった。ここまで実用性を高めて、優れた燃費性能を達成できるのか?
そこで燃費を測りながら、特設の会場で試乗を開始した。
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