シボレー HHR 試乗レポート
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:原田淳
レトロなスタイリングが印象的なアメリカンモデル
アメリカのシボレーといえば、日本ではスポーツカーのコルベットやカマロ、さらにSUVのトレイルブレイザー、ブレイザー、MWといった個性的なクルマが知られている。そのシボレーから新しいモデルが登場した。シボレーHHRだ。
2005年にアメリカ本国でデビューしたHHRはレトロなスタイリングと実用的なつくりが人気をよんでいる。そのスタイリングは1949年にシボレーが発売したサバーバンというワゴンタイプのクルマをイメージしている。
アメリカではヤング世代から熟年の人たちにも人気のモデルになっている。
日本に導入されたグレードはLS、1LT、2LTの3グレード。エンジンはLS、1LTは2.2L、2LTは2.4Lを搭載する。ミッションは4速ATは全グレードに選べるほかLSには5速マニュアルミッションも用意してある。この5速MTはドイツ・ゲトラグ社のスポーティなミッションだ。
日本の道でも十分に使えるサイズ
スタイリングはボンネットが高く、その左右にフェンダーが張り出しているクラシックカースタイル。1949年式のシボレー車をイメージしている。
注目したいのはボディサイズだ。全長は4500mmなのでトヨタのウィッシュや日産のラフェスタに近いサイズだが、全幅は1740mmなのでトヨタのイプサムや日産ステージアよりも狭いのだ。実車を見るととてもそんな狭さには見えないのだが、カタログ値は確かに1740mmなのだ。これは日本の道でも十分に使えるサイズといってよいだろう。
インテリアはボディカラーによるベージュ、グレー、ブラックの3色が用意されている。ハデさはないが実用的なつくりになっている。サンルーフは1LTはオプション、2LTは標準装備になる。リアシートは背もたれが6対4の分割で前倒しにできる。同時に座面もスライドして、ラゲッジスペースとフラットな床面になる。これも使いやすい室内だ。
ファミリーカーとしてはとても良いセッティング
2.2Lエンジンは151馬力。2.4Lは177馬力、トルクは21.0kg-mと22.0kg-mになる。試乗したのは2.2Lの1LT。4速ATはD-I-Lレンジが走行モード。Dレンジでスタートして加速してみる。駆動は前輪だ。
直列4気筒エンジンは6500回転までスムーズに上昇する。0→100km/h加速は10秒台後半。2.2Lの実用車としてはほぼ標準的なタイムだ。エンジン音は4000回転から高まるが、この回転あたりからトルクは盛り上がり、アクセルレスポンスもよくなる。
コーナーなどでハンドルを切りこむとボディはユラッとロールするがそれ以上はロールは大きくならずサスペンションが踏んばってくれる。上下方向の動きはやや大きめ。乗り心地を重視しているが決してフワフワせず、ファミリーカーとしてはとても良いセッティングだと思う。
マニュアルミッションのLSにも試乗したがクラッチペダルはやや軽め。シフトはカチッとしており、スポーティなフィーリングだった。こちらも楽しめるクルマだ。
使い勝手のよさと個性的なスタイリングが魅力的だ
HHRの魅力は使い勝手のよさと個性的なスタイリングだ。
使い勝手のよさではなんといっても全幅の数値。1740mmなので日本の狭い道でも、左ハンドルにもかかわらず、ほとんど苦労することはなかった。しかも、最小回転半径は5.5mなので、とりまわしもよいのだ。さらに、使用するガソリンはレギュラーガソリンというのもうれしい。
走りっぷりはスポーツセダン並みとはいかないが、乗り心地もよく、十分に楽しめる性能だ。小気味よい走りを楽しみたければ、マニュアルミッションを選択するのもおもしろい。加速は楽しめ、燃費もよい、しかも車両価格は283万5000円だ。この価格のなかにはABS、サイドカーテンエアバッグ、イモビライザーなどの安全装備や、AM/FMステレオ、CDプレーヤー、オーディオインプットジャック、エアコンなどが含まれている。6色のボディカラーも個性的。1LT(325万5000円)がいい。
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