スズキスイフト購入ガイド|価格や燃費、グレードごとの違いを徹底解説
- 筆者: オートックワン 編集部
目次
目次
- スズキ スイフトのモデル概要
- スズキ スイフトの主要スペック
- スズキ スイフトのモデルチェンジ情報
- スズキ スイフトのボディサイズ
- スズキ スイフトの外装(エクステリア)
- スズキ スイフトの内装(インテリア)
- スズキ スイフトの試乗インプレッション(乗り心地)
- スズキ スイフトの使い勝手
- スズキ スイフトのグレードとエンジン・燃費
- スズキ スイフトのグレードごとの装備比較
- スズキ スイフトのボディカラー
- スズキ スイフトの価格・エコカー減税優遇額
- スズキ スイフトの維持費
- スズキ スイフトの画像ギャラリー
スズキ スイフト モデル概要
スズキ スイフトは、2000年に初代モデルが登場したコンパクトカーです。小型で扱いやすいボディサイズと充実した安全装備、優れた走行性能により、日本国内のみならず世界各国で人気を博している世界戦略車です。それまで軽自動車をメインに製造してきたスズキが一念発起し、小型車用シャシーを新設計して開発した意欲作でもあります。
現在販売されているスイフトは2016年に登場した4代目で、ガソリンモデル、ガソリンターボモデル、ハイブリッドモデル、マイルドハイブリッドモデル、幅広いパワートレインを備えています。
さらに1.4リッターエンジン搭載の「スイフト スポーツ」も存在し、こちらは通称スイスポと呼ばれる、スポーティな内外装デザインや足回りのセッティングを施した特別なモデルです。軽量コンパクトなボディをターボエンジン×MTで駆る感覚は、現在新車で販売されているほかの車種ではなかなか味わえず、それゆえ高い人気を誇っています。(6AT車もあり)
なお本項ではスイフトを中心に紹介します。スイフトスポーツに関しては下記の記事をご覧ください。
>>詳しくはコチラ:スズキ 新型スイフトスポーツ試乗レポート!|軽量化が功を奏した新しいスイスポは欧州ホットハッチにも負けてない!
小改修・限定モデル情報
2018年10月より、スイフトに限定モデルの「XRリミテッド」が追加されました。エアロパーツが追加され、2トーンカラーを含む新色が選択可能になったほか、予防安全装備が強化されています。
スズキ スイフト 主要スペック
スイフトの主要諸元(スペック)と価格は以下の通り。
※主要グレードのみ抜粋
スズキ スイフトの主要スペック | |||
---|---|---|---|
グレード | RSt (ガソリンターボ) | HYBRID RS (マイルドハイブリッド) | HYBRID SL (フルハイブリッド) |
価格(消費税込) | 1,704,240円~ | 1,691,280円~ | 1,949,400円~ |
全長×全幅×全高 | 3840×1695×1500mm | ||
ホイールベース | 2450mm | ||
車両重量 | 930kg | 910kg | 960kg |
乗車定員 | 5人 | ||
エンジン | 直列3気筒ガソリンターボ | 直列4気筒ガソリン | |
排気量 | 996cc | 1.242cc | |
使用燃料 | ガソリン(レギュラー) | ||
エンジン最高出力 | 75kW(102ps)/5500rpm | 67kW(91ps)/6000rpm | |
エンジン最大トルク | 150N・m(15.3kgm)/1700~4500rpm | 118N・m(12.0kgm)/4400rpm | |
モーター最高出力 | - | 2.3kW(3.1ps)/1000rpm | 10kW(13.6ps)/3185~8000rpm |
モーター最大トルク | - | 50N・m(5.1kgm)/100rpm | 30N・m(3.1kgm)/1000~3185rpm |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | ||
トランスミッション | 6速AT | CVT | 5AGS |
JC08モード燃費 | 20.0km/L | 27.4km/L | 32.0km/L |
WLTCモード燃費 | - | ||
WLTC市街地モード燃費 | - | ||
WLTCモード郊外モード燃費 | - | ||
WLTC高速道路モード燃費 | - |
スズキ スイフトのモデルチェンジ情報
現行販売されているスイフトは2016年に登場しました。主に海外向けに開発され、2016年3月に国内でも販売されたコンパクトカー「バレーノ」向けに開発された新プラットフォームである「ハーテクト」を採用し、軽量高剛性な点が持ち味です。スイフトのうち最もベーシックなXGの5速MT仕様は車両重量840kgに収まっており、先代型の同グレードが960kgだったため、120kgもの軽量化を達成しています。ちなみにターボを装着した最も重いグレードでも930kgです。
ライバル車と比較すると、ホンダ フィットは最軽量のグレードが970kg、パッソが910kgなので、売れ筋グレードが900kg前後の新型スイフトはかなり軽い部類に入ります。
また現行型スイフトでは、当時新開発だったデュアルセンサーブレーキサポートが搭載されました(非装着グレードあり)。これは赤外線レーザーに単眼カメラを合わせた先進安全装備で、衝突の危険が迫ると時速100kmを上限に警報を発し(対歩行者では上限時速60km)、衝突が避けられない状況になると、緊急自動ブレーキを作動させます。
これとセットで搭載されるのがアダプティブクルーズコントロールで、任意の速度・先行車との距離を維持し、長距離ドライブでの疲労軽減に貢献します。
スズキ スイフトのボディサイズ
スイフトのボディサイズは下記のとおりです。
スズキ スイフトのボディサイズ | |
---|---|
全長 | 3840mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1500mm |
ホイールベース | 2450mm |
スズキ スイフトの外装(エクステリア)
スイフトのエクステリアデザインで特徴的なのが、大型化したフロントグリルと、その下を囲うような意匠のグリルと車幅灯のデザインです。また先代でもボディ左右端に取り付けられていたライトがより端に寄せられ、ワイド&ローな印象をさらに強く打ち出しています。
Cピラー周りの処理も特徴的です。リヤドアのドアハンドルはピラー内に目立たないように取り付けられているほか、その周辺だけをブラックで塗り分けし、太いCピラーによってボディ全体が重く見えるのを防ぐ演出がなされています。
スズキ スイフトの内装(インテリア)
国産コンパクトカートップクラスの質感が魅力
スイフトの魅力の一つとして、内装の質感の高さが上げられます。インパネやドア内張りの一部にサテンメッキを使い、華やかさを演出しています。自動車評論家の渡辺 陽一郎さん曰く、マツダ デミオと並んで国産コンパクトカー中トップクラスの質感とのこと。
メーターパネルの中央には、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが装着されており、瞬間/平均燃費などのほかに、走行中に車両に加わる前後左右のG(加速度)、パワーやトルクの表示機能も備わります。
ハンドルの形状は直進状態で下側が平らになるD字型です。流行しているデザインで、大腿部とハンドルの間隔を十分に確保できる反面、送り/たぐりハンドルの操作をした際に違和感を感じる可能性があります。
シート構造を改善、着座位置も低くなった
シートは前席の構造が見直され、高性能低反発ウレタンを採用して、背もたれと座面は体を包むような形状に仕上げられています。特に肩まわりのサポート性が向上しているほか、体重の加わる座面の後方と背もたれの下側をしっかりと造り込み、長距離移動時でも疲れにくいよう工夫されています。
ヒップポイントの地上高は、先代型に比べて前席が10mm、後席は45mm低くなりました。そのために後席は、身長170cmの人が座ると腰が落ち込み、膝が持ち上がる姿勢になるようです。大腿部が座面から離れてしまうため、気になる方は事前に試乗して確認したほうが安心です。
前後席の乗員間隔は、ホイールベースの拡大に伴って10mm広がりました。しかし、もともとスイフトは後席の足元空間が狭く、新型は腰の落ち込む座り方になって窮屈感が増したとのこと(先述の渡辺 陽一郎さん談)。後席に座る乗員の足が前席の下に収まるため、大人4名の乗車は可能なものの、快適とはいいづらいとの指摘をしています。
ちなみに着座位置を下げた理由に関して開発者は「新型スイフトではスポーティーな運転感覚を重視している。重心も考慮して着座位置を下げた」とのこと。頭上には十分な余裕があるものの、購入する時は後席の居住性を確認するほうが良さそうです。
スズキ スイフトの試乗インプレッション
マイルドハイブリッドとフルハイブリッドはどう違う?
スイフトには冒頭に書いたとおり、マイルドハイブリッドとフルハイブリッドの2種類のハイブリッドが用意されます。
マイルドハイブリッドでは、ISG(モーター機能付き発電機)が減速時を中心とした発電、モーター駆動によるエンジンの支援、アイドリングストップ後の再始動という3つの役割を受け持ちます。モーターの最高出力は3.1馬力で、連続してモーター駆動を行えるのは最長30秒。役割はあくまでエンジンの支援に限られ、エンジンを停止させてモーターだけで走るEV走行は不可能です。
一方のフルハイブリッドは、小型MGU(駆動用モーター)と高電圧リチウムイオン電池が加わります。MGUはエンジンの駆動系と別に配置され、トランスミッションを介さずに直接ホイールを駆動する仕組みです。減速時の発電もMGUが担当します。こちらにもISGが搭載され、アイドリングストップ後の再始動と、エンジンの力を使った発電を行う仕様です。マイルドハイブリッドとは異なり、MGUを加えることで役割を分担した形になります。標準/エコモードの切り替え機能も備わり、エンジンを停止させたモーター駆動を積極的に行えるなど、よりモーターの担う領域が広くなっているのが特長です。
また、マイルドハイブリッドはCVT(無段変速AT)であるのに対し、フルハイブリッドは1組のクラッチを使う5速AGS(オートギヤシフト)という違いもあります。クラッチ方式のため駆動力の伝達効率が優れ、ダイレクトな運転感覚を味わえる利点があります。2組のクラッチを使うホンダの7速DCTなどに比べると、機能がシンプルでコストが安いという点も特長です。増してスズキの5速AGSは自社製のため、コスト低減の効果が一層強くなります。
ただし1組のクラッチを使う有段式のAT(AMT)は、変速に若干の時間を要するため、アクセルペダルを深く踏み込んで加速した時など、ギヤチェンジの度に速度の上昇が途切れて乗員の体が前後に揺すられやすいデメリットがあります。この対策としてスズキのフルハイブリッドでは、反応の素早いモーターの特性を利用し、ギヤチェンジを行うタイミングを見計らってモーターの駆動力を強め、滑らかな加速が続くようにしています。
この点は渡辺 陽一郎氏も高く評価しており、加速がなめらかで乗り心地も良好だと述べています。
>>詳しくはコチラ:スズキ 新型スイフト ”フル”ハイブリッド試乗レポート|2種類のハイブリッドが併売される理由
乗り心地の良さは欧州で鍛えられた素性の良さゆえ
またスイフト全車種に共通する乗り心地に関しても、少し硬いが粗さはなく、ボディが軽い割にしっかりした印象との高評価。もともとの走行安定性の高さも、モーター搭載による低重心化でさらに強化されているようです。
気をつけるべきは斜め後方の視界
スイフトの気になる点として、斜め後方の視界が挙げられます。デザインを優先して比較的太いCピラーを採用しているため、他の車種よりも比較的斜め後方が見づらくなています。スポーツカーのように致命的に見づらいわけではありませんが、試乗の際には意識して見る必要があります。
スズキ スイフトの使い勝手
ボディサイズが小さいスイフトは荷室も決して広大とは言えませんが、それでも小サイズのスーツケース2つを重ねて積み込めるので、十分な容量があると言えます。通常時の荷室のサイズは奥行き675mm×幅1140mm×高さ870mm、容量は荷室容量265リッターです。
リアシートは6:4の分割可倒式で、荷物の大きさや乗員数に合わせてシートを倒して荷室を広くできます。シートをすべて倒した際の荷室容量は579リッターになります。
シートを倒した際にフルフラットにならない点には注意が必要です。
スズキ スイフトのグレードとエンジン・燃費
スイフトは豊富なパワートレインを揃えており、購入にあたって非常にどれを買うべきかというと、非常に悩ましい面があります。渡辺 陽一郎氏は先の試乗レポートの末尾でこの点に言及しています。
選ぶ観点として、燃費性能を取るか走りの楽しさを取るかという点が重要です。燃費で言えばマイルドハイブリッドかフルハイブリッドの2つに絞られますが、そのうち燃費性能に関しては両者とも優秀な点は共通しており、それでいて車両本体の価格が安いマイルドハイブリッドがお得感で優れるとのこと。
一方、走りを重視して選んだ場合、スポーティな味付けのRSが選択肢に上がります。欧州仕様と同じ足回りを採用しているため日本では比較的硬めのチューニングで、それが走り派にはメリットとなりそうです。自然吸気かターボ搭載の小排気量エンジンなので、燃費だけを気にすれば不利なものの、エンジンで走っているという感覚を強く感じることができます。
もちろんさらに走りへのこだわりを大切にするのであれば、スイフトスポーツという選択肢があります。
スイフトの燃費は?
自動車ライターの永田 恵一氏が、スイフトのRSt(1リッターターボ)とハイブリッドRS(マイルドハイブリッド)の実燃費を検証しました。その結果は下記のとおりです。
スズキ スイフト 燃費計測結果まとめ | ||
---|---|---|
グレード | RS | RSt |
パワートレイン | 1.2リッター4気筒+マイルドハイブリッド | 1リッター3気筒直噴ターボ |
カタログ燃費(JC08モード) | 27.4km/L | 20.0km/L |
高速道路 実燃費 | 22.6km/L | 22.5km/L |
街乗り(市街地) 実燃費 | 17.7km/L | 17.0km/L |
郊外路 実燃費 | 20.3km/L | 19.1km/L |
トータル平均実燃費 | 20.2km/L | 19.6km/L |
さらにライバル車も含めたカタログ燃費・実燃費も合わせて比較しています。
その結果は下記のとおりです。
スイフトとライバル車の燃費比較/総合 | |||
---|---|---|---|
車種名 | グレード | 実燃費 | カタログ燃費 |
スイフト | ハイブリッドRS | 20.2km/L | 27.4km/L |
スイフト | RSt | 19.6km/L | 20.0km/L |
フィット | 1.3G | 20.4km/L | 24.4km/L |
先代スイフト | XS-DJE | 19.1km/L | 26.4km/L |
ヴィッツ | U | 18.2km/L | 25.0km/L |
デミオ | SKYACTIV-G | 18.9km/L | 24.6km/L |
なお実燃費テストの様子は関連記事を御覧ください。
グレードごとの装備比較
グレード構成は標準タイプと、専用のグリルやバンパー、サイドアンダースポイラーなどを装着するスポーティーなRSに大別されます。先代型のRSは欧州向けの足まわりを備えた特別仕様車でしたが、現行型ではカタログモデルに昇格しています。
標準タイプの内訳は、ノーマルエンジンを搭載した最廉価のXGと中級のXL、マイルドハイブリッドのハイブリッドMLとなっています。
RSはノーマルエンジンのRS、マイルドハイブリッドのハイブリッドRS、さらに1Lターボを搭載するRStの3グレードで構成され、合計6グレードの構成となっています。
先代型と同様、ノーマルエンジン車すべてに5速MTが設定されました。これは軽自動車が大量に売れる地域では、高齢者を中心に「ATは運転できない」というドライバーが多いことに対するスズキの配慮のようです。
サスペンションは前輪側がストラット、後輪側がトーションビームの車軸式で、標準モデルとRSでは、足まわりの設定とタイヤサイズが変わっています。エンジンによるサスペンションセッティングの差はありません。
オプションパッケージ
スイフトにはスポーティスタイル、エレガントスタイルという異なる雰囲気の外装オプションパッケージが用意されています。さらにボディ各所へのデカールや、サイドミラーをレッド・ブルーに塗り分けるオプションなど、人と違う一台にするためのカスタムパーツは豊富に揃います。
また内装オプションとして、足元やドアハンドルといった車内各部をブルーの光で照らすイルミネーションセットが用意されます。
スズキ スイフトのボディカラー
スイフトのボディカラーは下記のとおりです。
■バーニングレッドパールメタリック(左写真)
■スピーディーブルーメタリック(右写真)
■ピュアホワイトパール
■スーパーブラックパール
■プレミアムシルバーメタリック(RSのみ)
■スターシルバーメタリック(RSには設定なし)
■クラッシーブラウンメタリック(RSには設定なし)
■ヘリオスゴールドパールメタリック(RSには設定なし)
■ネオンブルーメタリック(RSには設定なし)
スズキ スイフトの価格・エコカー減税優遇額
スイフトの価格はマイルドハイブリッド車が162.5万円~、RSが168.5万円~、ハイブリッド車が166.8万円~となっています。それぞれ駆動方式(FF / 4WD)、トランスミッションの違い、装備の違いにより車両価格が変わります。
※価格はいずれも消費税込み。
またエコカー減税に関しては、フルハイブリッド車で自動車取得税80%、重量税75%、自動車税75%の減税が適応され、減税額は合計で75,800円になります。RS系もエコカー減税の対象にはなっていますが、減税額は12,300円と、フルハイブリッド車に比べて少額になります。
スズキ スイフトの維持費
スイフトは排気量が1~1.2リッター(スイフトスポーツは除外)と小さく、自動車税も年間34,500円に限られます。また燃料もレギュラーガソリン指定なので、維持費は安い部類に入ります。
なおスイフトスポーツはハイオクガソリン指定なので注意しましょう。
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