BMW i3 新型車解説 -価格は標準仕様が499万円・レンジエクステンダー仕様は546万円-(2/2)
- 筆者: 松下 宏
i3は量産車として“初”となる「CFRP(カーボンファイバー)」を採用
BMW i3では「ライフドライブ構造」と呼ばれる革新的な車体の基本構造コンセプトが採用されている。この構造は、パワートレインなどを収めるシャシーの役割を果たすアルミニウム製のドライブモジュールと乗員が乗る基本骨格のパッセンジャー・セルとなるライフモジュールのふたつによって構成されている。
このライフモジュールの部分にCFRPが採用されたのが大きな特徴で、これは量販車としては初の試みである。
CFRPは剛性が高く、乗員保護性能に優れるという特徴を持つ。高い強度を備えるだけでなく、鉄より50%、アルミより30%も軽いという特徴も合わせ持つ。電気自動車はバッテリーの搭載による重量増が避けられないが、その増加した重量をCFRPとアルミを用いることで相殺し、車両重量はわずか1,260kgに抑えられた。
車両重量の前後配分は、BMWらしく50:50の理想的な重量配分を実現するとともに、後輪駆動を採用した点にBMWならではのこだわりのクルマ作りを感じる。
ボディカラーは、6色から選択が可能だ。
主にボディサイドの面にこの6色が使われている。各色ともボンネットフードからルーフ、バックドアの部分は「ブラック」で、ボディサイドのカラーとのコントラストを際立たせたデザインを採用している。ボディカラーによっては、グリルの輪郭やボディサイドなどにブルーのラインが入る。
インテリアも、インパネ回りのデザインなどがこれまでにない画期的なもので、液晶パネルを使って車速や走行状態を表示するほか、セレクターレバーなどの操作系も含めて新しい提案がいろいろとなされている。
また、標準の「ロフト」とオプションの「スイート」の2種類のデザインテイストが設定されている。
後席の居住空間は十分というほどではないが、4人乗りということもあって、大人がしっかり乗れるだけの空間が確保されている。またラゲッジスペース容量も必要十分だ。
HDDナビゲーション・システムやUSBオーディオ・インターフェイス、ハンズフリー・テレホン・システムBMWiコネクテッド・ドライブ・スタンダードなどの先進装備も標準で用意されている。
BMW i3の主な仕様・スペック
全長×全幅×全高:4,010×1,775×1,550(mm)/ホイールベース:2,570mm/最小回転半径:4.6m/車両重量:1,260kg([レンジエクステンダー] 1,390kg)/定員:4名/駆動方式:後輪駆動/駆動用バッテリー:リチウムイオン電池/最高出力(電気モーター):125kW(170ps)/6,200rpm/最大トルク:250Nm(25.5kgm)/100~4,800rpm/交流電力量消費率JC08モード:98Wh/km/一充電走行距離JC08モード:229km
※以下はレンジエクステンダーのみ
発電用エンジン:647cc 直列2気筒 DOHC4バルブ/最高出力:28kW(38ps)/5,000rpm/最大トルク:56Nm(5.7kgm)/4,500rpm/仕様燃料:プレミアムガソリン/燃料タンク容量:9リッター
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