【密着レポ】過酷なニュル24hレースに挑む日本のタイヤブランド“ファルケン”
- 筆者:
- カメラマン:テクノメディア Text:テクノメディア
2017ニュルブルクリンク24時間レース ~ファルケン・チーム密着レポート~
2017年のニュルブルクリンク24時間レース、通称“ニュル24時間”が5月25日〜28日に開催され、計160台のマシンが集結した。そのなかで、注目を集めたチームが日本のタイヤメーカー住友ゴムが展開するブランド、ファルケンが組織するワークスチーム「ファルケン・モータースポーツ」だった。
ファルケン・モータースポーツは1999年よりニュル24時間に参戦してきたチームで、以来、GT-RやフェアレディZなどニッサン車両で躍進。2011年よりポルシェ 911に主力モデルをスイッチすると、2014年に4位入賞を果たすほか、2015年に3位で表彰台を獲得したことは記憶に新しい。そのファルケン・モータースポーツは2017年の大会で総合優勝を果たすべく体制を強化。最高峰のSP9クラスに2台体制で参戦した。
まず、伝統の44号車として参戦するのが、ニュル24時間をはじめ、世界の耐久レースで豊富な実績を持つポルシェ 911GT3Rで、マーティン・ラギンガー、ヨルグ・ベイグマイスター、ディレク・ワーナー、ローレンス・ヴァンサーがドライビングを担当。
一方、新たに設定された33号車も世界のスポーツカーレースで躍進するBMW M6 GT3を採用しており、こちらもピーター・ダンブレック、アレクサンダー・インペラトリ、マルコ・シーフライド、ステフ・デュッセルドロフらがステアリングを握るなど、ハード/ソフトともに充実した体制だ。
事実、ファルケン・モータースポーツの2台はポルシェ 911が25日の夕刻に行われた練習走行で3位につけるほか、同日の夜に行われた1回目の予選でもBMW M6が14位、ポルシェ 911が18位と順調な立ち上がりを披露。翌26日の午前中に行われた2回目の予選では、BMW M6が最低地上高不足のペナルティをうけたことで32位にとどまるが、ポルシェ 911は14位とまずまずの速さを披露した。
残念ながらトップ30予選はポルシェ 911が25位、BMW M6が27位にとどまり、決勝はポルシェ 911が25番グリッド、前述の規定違反でグリッド降格の処分を受けたBMW M6は36番手グリッドからのスタートを強いられることなったが、決勝では素晴らしいパフォーマンスを見せつけた。
27日の15時30分、24時間レースの決勝が幕をあけるとポルシェ 911が猛追を開始。スタートから2時間後には10位までポジションアップを達成している。しかし、スタートから4時間30分を過ぎた26周目に予想外のハプニングが発生。上位を狙っていたポルシェ 911が他者と接触を喫し、そのままリタイアすることになったのである。
まさに波乱の展開となるなか、14位まで追い上げていたBMW M6が孤軍奮闘を開始。翌28日の夜明けまでには10位に浮上するほか、スタートから17時間後には5位、同20時間後には4位までジャンプアップしている。
チェッカーまで残り30分という時にニュルブルクリンクは雨に見舞われ、タイヤ選択が明暗を左右した。結果、アウディスポーツ・チームランドのアウディ R8 LMSが総合優勝を獲得するなか、ファルケン・モータースポーツのBMW M6も8位で完走。
また残念ながら、ファルケンのサポートチームでSP3Tクラスの3連覇を狙っていたスバルWRX STIもリタイアに終わった。しかし「後方からのスタートだったけど、信じられないペースで進歩を遂げることができた。私はこのリザルトに満足している」とシーフライドが語るようにBMW M6が記憶にも記録も残る追走劇を披露したことでファルケンタイヤの実力を証明した。
ファルケンがサポートするのは陸上レースだけではなく、空のレースも!
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017
「チーム・ファルケン」の室屋義秀選手が見事に2戦連続優勝!!
6月3日~4日に千葉県の幕張海浜公園で開催されたレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017のシリーズ第3戦において、ファルケンがサポート契約をしているアジア人唯一となるマスタークラスのパイロット、室屋義秀選手が、前サンディエゴ大会に続き2戦連続で優勝を飾った。
鮮やかなファルケン・モータースポーツカラーの機体で参戦する室屋選手は、千葉大会では昨年の初優勝に続く2連覇で、ホームでの強さを印象付けると同時に、日本のファンの期待に応えるレース結果となった。これにより今シーズンの総合順位は現在1位。残り5戦、シリーズチャンピオン獲得に向けて期待が高まっている。
[Text:テクノメディア/Photo:テクノメディア]
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