アウディ 新型A5&A5スポーツバック(2012年モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
鋭い加速も効果的なガソリン節約も可能な2リッターTFSIエンジン
今回は、A5のクーペとスポーツバック(共に2.0Tクワトロ)を試乗した。
適度な制御で使い心地の好い「アウディドライブセレクト」
最高出力が発揮される4,300~6,000回転の領域は、ターボ車とはいえ2リッターエンジンとは思えないほどに力強い。その一方で、粗削りな印象はなく、ATが7速とあって自動変速も滑らかに行われる。
注目されるのは、アウディドライブセレクトと呼ばれる機能。5つの走行モードを設け、ドライバーが乗り味を選択できる。
内訳は、走行状況に応じてエンジンやトランスミッション、パワーステアリングなどが自動調節されるオートモード。快適性を重視したコンフォートモード。スポーティな走りを楽しめるダイナミックモード。さらにエンジンの負担が小さい時に、クラッチを切り離して燃料消費量を抑えるエフィシェンシーモード。ドライバーが任意に調節の組み合わせを選べるインディビジュアルモードも用意する。
使って心地好かったのは、制御の違いが適度なこと。メリハリが付き過ぎると、結局はオートモードしか選べなかったりするが、A5は気分に応じて選択できる。
それでも既存のモードが好みに合わない時は、インディビジュアルモードを使って個別に調節すれば良い。オーナーになれば、実際に使いながらセッティングを煮詰めていける。
すべてのモードに共通する基本的な乗り味として、さまざまな部分が骨太だ。
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