アルファロメオ ミト Alfa TCT搭載モデル 海外試乗レポート(1/2)

  • 筆者: 西川 淳
  • カメラマン:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン
アルファロメオ ミト Alfa TCT搭載モデル 海外試乗レポート
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2ペダルのミトは「実質値下げ」でかなりお買い得!

ショーデビュー早々の3月から日本での受注開始。それだけ日本市場が待ち望んでいると本国も知っていた、ミトの2ペダルモデル。

クルマのデキはいいのだけれど、いかんせん3ペダルのみの設定しかなかったことが、ミト最大の弱点だった。だが、アルファのデュアルクラッチシステム「Alfa TCT」がついに搭載され、しかもエンジンも一新!されて“再登場”である。

既存のオーナーには大変申し訳ないけれども、ミトの本命はコチラだろう。直噴1.4リッターターボエンジンには“マルチエア”と呼ばれる新機構が備わっており、性能と効率の両立を図っている。

本国仕様のミトには105ps/135ps/170psのマルチエア三兄弟が積まれているが、このうち日本導入が決まったのはAlfa TCTと組み合わされる135ps仕様(「スプリント」「コンペティツィオーネ」の2グレード)と、6MTの170ps仕様(クアドリフォリオ・ヴェルデ)である。

エクステリアは変わらないがレベルアップした数々の装備

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さて、今回試乗したのは、ミトの135psマルチエアエンジンとAlfa TCTを組み合わせたモデル。

スタイリングは、当然「そのまま」。アルファロメオ史上初のBセグメント向けコンパクトハッチであり、3ドアのみ。

ブランド大復活の旗頭である「8C コンペティツィオーネ」を由来とするそのカタチは、Bセグとしては異例に立体感があり、いかにも小股が切れ上がっていて、ちまたのスポーティハッチバックとは一線を画する格好良さだ。

前後ランプやノーズ・グリルなど8Cゆずりのモチーフが活用されていて、ふくよかに魅せるフェンダーラインや薄いサイドウィンドウなども併せて、全体のトーンも8Cに近づけた・・なんて説明を聞かずとも、単純にアピール力のあるカタチだと思う。

アルファロメオ ミト

インテリアは、6速TCTモデルを標準化するにあたって、いくつか変更点が見られる。まず、以前は4シーター仕様だったが、5座になった。しかも、リアシートバックが可倒分割式となってユーティリティ性が向上した。

その他、オートエアコンの標準化や電動格納式ミラーの採用など、細かな装備においてのレベルアップを実施している。

Alfa TCTは確かに待ち望まれた装備ではあるけれども、3ペダルが欲しいと積極的に思っている既オーナーも多いはず。そんな人にとっては、ひょっとするとマルチエアは辛抱できたとしても、装備のレベルアップはちょっと悔しい事柄かも知れない。それでいて、価格はほとんど据え置き。

実質値下げということは、円高ユーロ安による価格変動を装備で補正したようにも思える。

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西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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