アバルト500C エッセエッセ KONIキット装着モデル 試乗レポート/森口将之(2/3)
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最終更新日:
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:茂呂幸正
突き刺さりそうなほど鋭い、高回転での吹け上がり
スタンダードのアバルト500Cは、2,000rpmあたりという低回転で過給を立ち上げると、その力を高回転まで均一に持続していった。ところがこいつは、ターボの効き始めは同じなのに、その後は回していくほど加速が勢いづいていく。
高回転での吹け上がりは突き刺さりそうなほどに鋭く、さっきまでゆっくり行っていた変速は電光石火で完了。“一気呵成”という言葉がぴったりの走りっぷりだ。
こんなに楽しいのに、オートモードなんてもったいない。ということでセンターのシフトパネル左のA/Mボタンを押して、マニュアルモードに切り替える。そのまま加速しながらトンネルに入り、右手でパドルを弾いた。
その瞬間、最初に紹介した「パンッ!」が闇の中に響き渡ったのだ。
もちろん屋根は開け放っていたから、爆裂音が痛いぐらい耳に入ってくる。笑いをこらえるのに必死になりながら、正真正銘のワルだ、と思った。2012年生まれのクルマがパンパンいうのだから。こんなクルマ、イタリアしか許されないだろう。
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