スズキ スプラッシュ 新型車解説(1/4)
- 筆者:
- カメラマン:原田淳
欧州生まれのスズキ車 日本デビュー
スズキから新型コンパクトカー“スプラッシュ”がデビューした。スプラッシュはヨーロッパのコンパクトカーのノウハウを徹底的に学び開発された、スズキのニュー・カマー的存在。
スプラッシュは2007年のフランクフルトモーターショーで発表され、2008年3月には日本より一足先にハンガリーで販売を開始。現在順次ヨーロッパ各国へ販売を拡大させており、評判も上々で、販売台数は約15,000台にのぼる。
スプラッシュの開発は、実はスズキとオペルの共同によるもので、生産はハンガリーのマジャール・スズキ工場で行われている。つまりスプラッシュは、海外で生産して日本で売るという“輸入車”の扱いになるのだ。そんなスプラッシュは、そもそもスズキとオペルとの間にあったOEM関係に沸いたプロジェクトが発端だ。「コンパクトカーの主流の時代を見込んで今こそ!」の日本投入というわけだ。
開発に当たってスズキは、自社デザイナーをヨーロッパに駐在させ、欧州のデザインテイストを吸収しながらのアイデア展開を行った。さらに車両の設計や試作はスズキが担当、シャシー、エンジン、トランスミッション開発はオペルの担当という内訳だ。加えて日本を始め、欧州各地でも走行テストが実施され、両社のディスカッションではそれぞれのノウハウをきっちり取り入れられた開発が進められ、その結果スキルの高いクルマに仕上がっているとのことだ。
さて、そんなスズキの期待の新型コンパクトカー“スプラッシュ”とは、どういった特徴を持っているのだろうか。
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