TMS2009×評論家の視点/藤島知子
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
マツダ 清(きよら)
今回のマツダは、より効率をアップさせた次世代のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを展示しているほか、ダイレクトなドライブフィールが得られるデュアルクラッチ・トランスミッションと燃費効率のいいCVT、滑らかな発進が得られるATのいいとこ取りと言われる「マツダ SKY―DRIVE」と命名された新型ATトランスミッションが会場内でお披露目されています。
今年の東京モーターショーでは、ハイブリッドカーのモーターの走行領域を拡大し、エンジンでも走行可能なプラグイン・ハイブリッドカーやEVなど、次世代エコカーの登場が目立っていますが、マツダとしては、既存スタイルのパワートレーンで環境性能と走りの愉しさを両立させ、ユーザーが購入しやすいクルマを実現しようとしているのが特徴です。
そして、そんな技術が投入されているのが、水の流れをイメージさせるデザインが施されたコンセプトカー、マツダ 清(きよら)。
3ドアハッチバックの軽量ボディに1.3Lの直噴ガソリンエンジン、マツダ SKY-DRIVEやアイドルストップシステムを搭載することで、10・15モード燃費で32km/Lを実現。車内はルーフから取り込んだ雨水を軍用の濾過器を用いて飲用水として車内の水筒に貯め込まれる仕組み。
デミオのプラットフォームをベースに、モノコックボディとスペースフレームを組み合わせた構造で剛性を確保し、ボディの外板を樹脂製とすることで軽量化を実現しています。
レクサス LFA
「市販化されるのか、それとも実現不可能なのか?」と、2007年の東モで囁かれていたレクサスの「LF-A」。
なんと、このたび車名を「LFA」として、2010年末に予定されている販売概要がプレスデー前日に正式発表されました!
LFAはスポーツカーファンが待ち望んでいたスーパースポーツというワケですが、ドイツのニュルブルクリンクの24時間レースを戦い抜いた姿はすでにご承知の通り。2,000年から水面下でさまざまな取り組みが行われていましたが、長い年月を掛けて、このたび市販化にこぎつけたとのこと。
ボディはカーボンを多用し、アルミ材を組み合わせたものを使用することで、車両重量は1,480kgを実現。心臓部にはV10 4.8Lエンジンが搭載され、変速時のタイムラグはわずか0.2秒、スイッチ操作でエンジンやブレーキの制御と強調し、変速特性が自在に変えられる6速ASGが組み合わされます。
最高時速は325km/h、0-100km/h到達時間はなんと3.7秒、電子制御の10気筒独立スロットルで鋭いアクセルレスポンスを発揮し、エンジンと排気音のサウンドは官能的なものに調律されているのだとか。
ちなみに、価格については3,750万円程度と超ド級。また、LFAの実車はレクサスブースにありますが、車内で聞こえるサウンドはニュルを走ったマシンが展示されているYAMAHAブースで聴けるそうですよ。
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