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自動車評論家コラム 2016/5/6 17:35

スポーツカーの販売不振は自動車メーカーの「諦め」が原因!?(2/3)

スポーツカーの販売不振は自動車メーカーの「諦め」が原因!?

現在のスポーツカーにおける購買層のメインは「40~60代」

販売店でロードスターや86の購買層を尋ねると「40歳以上が多く、特に50代から60代が目立つ」と言う。

総務省の調査による日本の人口構成比を見ると、第1次ベビーブームで1947~1949年に誕生した団塊世代がピークになる。

この後、出生数は減るが1965年頃から再び増加に転じて、1971~1974年に第2次ベビーブームとして2回目のピークを迎えた。この後は減少の一途で、ほとんど上向いていない。

スポーツカーの購買層では、1947~1949年に生まれた団塊世代が実質的な最年長と考えて良いだろう。

日産 スカイライン 2000 GT-R(1969年)マツダ コスモスポーツ(1967年)

この世代が20歳前後の時には、「トヨタ 2000GT」「日産 スカイライン GT-R」「日産 フェアレディZ」「マツダ コスモスポーツ」「三菱 ギャラン GTO」などのスポーツカーが続々と登場した。若い時にスポーツカーに憧れた最初の世代になる。

結婚して子供を持った1971~1974年頃には、「トヨタ カローラ」「コロナ」「マークII」「日産 サニー/ブルーバード」「スカイライン」といったファミリーカーを愛用した。

そして今は、ユーザーによっては退職して時間が自由になったこともあり、かつて憧れたスポーツカーの86やロードスターを愛用しているわけだ。

この「高齢になってから改めてスポーツカーに乗る」という需要は、今まで日本の自動車業界は経験したことがない。新しい流れが始まったといえるだろう。

また、もう少し若い40代後半から50代のユーザーも、今ではスポーツカーの担い手だ。この世代がクルマ好きの中では若手に位置づけられ、数年前までは子育て期間中でミニバンなどを愛用したが、そろそろクルマを自由に選べるようになった。

今の自動車業界は、このクルマ好き世代の変遷に目を向ける必要がある。

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