「マイナス金利政策」でクルマのローン金利も0%になるのか?影響は?(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
日本初となる「マイナス金利」の導入
クルマをローンで購入される方も多いと思う。この時に損得勘定を大きく左右するのが「金利」(利子/利息)だ。
仮に200万円を借りて5年間の均等払いで返済するとして、金利が年率7%であれば、支払い合計額は約237万6000円(金利は約37万6000円)、年率2.9%ならば約215万円(金利は約15万円)になる。金利の違いで、支払い総額には約22万6000円の差が生じるわけだ。となれば、金利は当然ながら低い方が好ましい。
一方で、日本銀行は2016年2月16日に日本初の「マイナス金利政策」を導入した。
銀行が日本銀行(銀行の中の銀行とも呼ばれる)にお金を預けると、従来なら0.1%の利息を受け取れた。しかしマイナス金利が適用されると、日本銀行にお金を預けたのに0.1%が差し引かれてしまう。お金を貸せば相手は運用による利益を得られるから、貸した側が利息を受け取れるのは当然だ。
マイナス金利で自動車ローンへの影響は!?
こうなると「クルマのローンは金利を下げないのか?」という話になるだろう。
多くのユーザーが利用するディーラーローンの金利は、車両価格のすべてを返済して最終的に所有権を手に入れる従来型フルローンの場合、年率4.9~7.9%が多い。普通預金の金利が0.001%まで下がったことを考えると、ディーラーローンのフルローンは金利が高い。
ただし、残価設定ローンには1.9~3.9%が多く、輸入車では0.99%といったケースもある。さらにフォルクスワーゲン、シトロエン、プジョー、ボルボなどは、期間を限定して0%金利を実施することがある。
残価設定ローンの低金利は、マイナス金利が実施される今の経済状態を反映したものといえそうだが、一番の目的は「販売促進」だ。低金利が定着した今でも、金利が年率3.5%を下まわると、ローンの利用に伴う利益は得られない。
低金利はコストを費やして実施される。しかも今は各販売会社が残価設定ローンの金利を競って下げているから、決算フェアなどでは3%以下の金利設定が増えた。
一方、車両価格の全額を返済するフルローンの金利は、前述のようにあまり下がらない。残価設定ローンは低金利、フルローンは高金利という二極分化が進んだ。
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