ダンロップ エナセーブEC203 試乗レポート/マリオ高野(1/2)

ダンロップ エナセーブEC203 試乗レポート/マリオ高野
ダンロップ エナセーブ EC203 試乗会の様子 ダンロップ エナセーブEC203 試乗会にて/EC203を履いたホンダ フィットとマリオ高野氏 ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/ホンダ フィット ダンロップ エナセーブEC203を履いたホンダ フィットを試乗するマリオ氏 ダンロップ エナセーブEC203を履いたホンダ フィットを試乗するマリオ氏 ダンロップ エナセーブEC203を履いたホンダ フィットを試乗するマリオ氏 ダンロップ エナセーブ EC202とEC203の違いを比較試乗するマリオ氏 ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/マツダ デミオとマリオ高野氏 エナセーブ EC203を履いたフォルクスワーゲン up!とマリオ高野氏 ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/フォルクスワーゲン up! ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/フォルクスワーゲン up! 画像ギャラリーはこちら

ダンロップタイヤ史上、最高の経済性を誇るニュータイヤが登場!

ダンロップ エナセーブ EC203 試乗会

軽自動車や小型車、ハイブリッドカーなどのエコカーの人気は高まる一方にて、その販売比率は年々高まっております。

世の中の時流から外れがちな人生を歩んで来たこのマリオ高野でさえ、最近になってスバルAWD車随一のエコ車であるインプレッサG4 1.6i(5MT)を購入してしまったほどですから、その流れは止まるところを知りません。

タイヤへの要求もまた然りで、実用車向けのタイヤはエコが当たり前。今や「エコタイヤ」というジャンルがタイヤのスタンダードと化すまでになりました。燃費の良さを大前提としつつ、そこからプラスアルファの性能として何が得られるのか?そこが現代のタイヤ選びの最重要ポイントといえるでしょう。

ダンロップの市場調査によると、低燃費タイヤにプラスして求めたい性能として、クルマのジャンルを問わず5割近くの人が耐摩耗性を挙げ、次いでブレーキ性能、乗り心地、静粛性、高速走行時の安定感、最後にコーナリングでの安定性という結果が出たとのこと。

そんな要望に応えるべく、ダンロップは自社の人気エコタイヤであるエナセーブの新作「EC203」を投入しました。

ダンロップ エナセーブ EC203 試乗会にて
ダンロップ「エナセーブ EC203」スタンダードパターン(5リブ)ダンロップ「エナセーブ EC203」軽・コンパクトカー専用パターン(4リブ)

エナセーブEC203は従来のエナセーブEC202に対して、転がり抵抗を12%低減したことに加えて「長持ちする性能」を大幅アップしています。耐摩耗性を9%(軽自動車サイズの4リブでは17%)も向上させ、ロングライフ化をはかっています。低燃費タイヤの性能をわかりやすく評価する「ラベリング制度」での評価によると、転がり抵抗(低燃費性能)の等級は従来の「A」から「AA」に。転がり抵抗を低減させたにも関わらずウェットグリップの等級は「C」を実現することに成功しました。

転がり抵抗の等級では上級モデルのエナセーブ・プレミアムが最高評価の「AAA」を獲得していますが、エナセーブEC203はそれよりも市場価格が2割ほど安く、耐摩耗性では上回っているため、ダンロップのタイヤの中では最高の経済性を発揮するタイヤとして、第二世代のエナセーブの中核を担うモデルとして位置づけられます。

コンピューター解析技術向上により、耐摩耗性・グリップ性能共に向上

ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/フォルクスワーゲン ゴルフ

エナセーブEC203の新技術のキモは、分子レベルでシリカの分散性を向上し、ゴム本来の性能を引き出せたこと。新マルチ変性SBRをトレッド部分に、未端変性ポリマーをサイドウォールに採用したことでタイヤ全体の発熱を抑制。さらにタイヤの断面に大きな円を描く真円に近いプロファイルを採用したことで荷重時にタイヤが均一にたわみ、不要なエネルギーの消費を抑制し、従来比12%の転がり抵抗の低減を実現しました。

転がり抵抗の低減と耐摩耗性の向上のほか、ウェットグリップ性能と操縦安定性も従来品よりワンランク上のレベルまで高めることに成功しています。普通に考えると耐摩耗性とグリップ性能は相反する性能ですが、これを両立させることができたのは、先進のコンピューター解析技術の向上にあるとのこと。

ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/フォルクスワーゲン ゴルフ

新マルチ変性SBRや未端変性ポリマーなど、分子レベルでの物質同士の組み合わせやその繋がり方を改善できるようになったのは、スーパーコンピューターの計算能力の向上によるところが大きいようです。今までできなかった計算ができるようになったことで、シリカや変性基などの見えない分子の状態が把握できるようになり、狙った性能が引き出せるようになったとの事です。

カタログや公式サイトに載ってるシリカと変性基の繋がりのイメージ画像の姿を視覚的に確認できたわけではありませんが、途方もない計算能力によって分子の様子がわかるようになったため、転がり抵抗を減らしながらウェット/ドライ両方のグリップを良くするという、二律背反した性能を同時に高められたのでした。スーパーコンピューターの性能向上により、タイヤの性能の伸びしろはさらに広がっているといいます。

ダンロップ エナセーブEC203を履いたホンダ フィットを試乗するマリオ氏

さらに、トレッドのパターン剛性を最適化するため、タイヤ幅の狭い軽自動車や小型車サイズのタイヤではリブ数を5から4に減らした専用パターンとし、最適な剛性バランスを発揮できるようにした点にも注目です。今や新車の4割を占めるにいたった軽自動車用に力を入れて開発したというわけですね。

今回の試乗会では、VWゴルフ/up!、トヨタ・プリウス、マツダアクセラ、マツダ・デミオ、ホンダ・フィットが用意され、プリウスとデミオでは新旧エナセーブの両方を乗り比べることができたので、各車で感じた印象を次ページにてご報告致します。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

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