ルノー 新型メガーヌ 試乗レポート/藤島知子(1/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
今度のメガーヌは「辛口」です!
先代モデルはどのクルマにも似ていない個性的なデザインが印象的だったメガーヌ。
「人とはちょっと違ったクルマに乗りたい」なんていう要求に答える選択肢としてはピッタリの存在。足元が路面を優しく捉え、ゆったりとしたドライブ感覚が楽しめるというフランス車ならではの醍醐味は、乗れば乗るほど夢中にさせられてしまう、そんなモデルでした。
これに対して、3代目メガーヌは、時間が経つほどに、じわりじわりと魅力が滲み出てくる『アク』が強い存在というよりも、格好良さがストレートに伝わってくる辛口テイストに路線変更。
先代モデルと比べて「ちょっと普通になっちゃった?」なんていう声も聞こえてきそうですが、各部をじっくりと観察していくと、先代メガーヌが掲げた『Design for the driver』というキーワードは健在。
実にルノーらしい進化を遂げていることが分かります。
3代目メガーヌの5ドア仕様に先駆けて、日本では2011年2月に3ドアのハイスペック版、『メガーヌ ルノー・スポール』が発売されました。2Lツインスクロールターボエンジンを搭載し、足回りにはサーキットのスポーツドライビングまで視野に入れて引き締められた『シャシーカップ』を導入。
ルノーは日本以外の市場では右ハンドル仕様を用意していたにもかかわらず、あえて左ハンドルの6速MTを導入。 狙ったところは『ニッチ・トップ』。 「これぞ、ルノー・スポール!」という走りを存分に楽しませてくれる装備が満載で、目標販売台数をアッという間に売り切るという人気ぶり。メガーヌらしい突き抜けた個性を牽引するには、あまりに刺激的な存在に映りました。
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