【ahead femme×オートックワン】-ahead 1月号- 多彩な使い方を受け止めてくれるフランス生まれのカングー(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:長谷川徹 ルノー・ジャポン
本国フランスでは商用車・乗用車ともにラインアップされているカングーだが、日本では商用・乗用の枠を超えて不思議なほど愛され続けている。
今や初夏の恒例となっているイベント、ルノー「カングージャンボリー」には、色とりどりのカングーが400台以上も集結する。ユーザー同士の親交も深めている。こういったムーブメントは世界中どこにもなく、日本だけのものだという。これにはフランス本国のエンジニアたちも大喜びで、様々な協力体制がしかれているそうだ。
'02〜'09年まで販売されていたカングー1は商用車をベースに乗用車へとラインアップを広げたこともあり、今以上に商用車よりの性格だった。しかし同じ道具でもフランス生まれのカングーは何やら華やかな雰囲気があり、まずはコジャレた花屋さんやケータリングサービス会社がこぞって導入。そのスタイルに惚れて乗用車として使う人も徐々に増えていった。
そういった背景があったからか、2009年発売の現行型カングー2は、開発時から乗用車として企画された。居住性や快適性、ピープルムーバとしての使い勝手を大幅に向上させ、日本ではミニバン・ユーザーをも取り込んでいった。
日本のミニバンの装備の充実ぶりは世界的に見ても随一で秀逸ではあるが、デザインや乗り味の面で受け付けない人も少なからずいるようで、そういった層にとってカングーはピタリとハマる存在なのだ。
デザインは、シンプルな道具感をベースにしつつもどこか愛嬌がある。日本のミニバンが過剰なデザインだったりコワモテ系だったりするのとは趣が180度違う。
そのフレンドリーな雰囲気に惹かれてドアを開け、シートに腰を降ろしてみると、今度はユッタリと寛げる心地よさに気付くことになる。ミニバンの多くはシートアレンジを多彩にし、さらに室内を広く見せるためにシートを小振りにするのだが、カングーはフランス車の常で、座り心地を最優先。座面はたっぷりとした厚みがあり、お尻がスッと沈み込むようなアタリの柔らかさがある。まるで快適なソファーのようなのだ。
それでいて走り始めてみると、身体がフワフワするなんてことはなく、キチンとしたホールド性も確保されている。フランスは古い街並みが多く石畳などゴツゴツした路面が点在している。そこでシートのソフトさが求められるのだ。また、高速道路の平均速度は日本よりも格段に高く、夏のバカンスなど長距離移動の機会が多いため、走っているときのしっかり感や疲れの少なさをも両立させることが不可欠。決して高級車ではないカングーでも、日本では考えられないほどシートにはコストが掛かっているというわけだ。
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