スーパーGT、シリーズ中盤戦へ!今年もSUGOで何かが起こる!?
第4戦 SUGO : プレビュー
夏休みに突入する7月中旬。スーパーGTはシリーズの中盤戦に向けて、リスタートを切る。第2の開幕戦といえるのが、7月19、20日に行われる第4戦「SUGO GT 300km RACE」だ。スポーツランドSUGOでのスーパーGTは、2013年も波乱の展開だったように、多くの名勝負や波乱が起こっている。ファンの間では「菅生には魔物が住んでいる」とまで言われている。これはGTファンの中では有名な噂でもある。
2014年はGT500クラスがニューマシンとなり、レースの予想はいっそう難しい。果たして今年も“ドラマティックSUGO”の名に恥じないレースとなるのか?そしてシーズンの流れを誰がつかむのか?見逃せないレースであることは間違いない。
ここまで好調のGT-R勢。このまま流れをつかみたい
開幕戦はNo.37 KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ)が優勝。第2戦富士はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、第3戦オートポリスがNo.23 MOTUL AUTCHE GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とGT-Rが2連勝した。ここまでの流れを見る限りは、GT-R勢のパフォーマンスの良さが際立っている。
この勢いに乗って、勝負に出たいのはNo.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)か。2008年に、日産車(GT500クラス)がスポーツランドSUGOで勝てないというジンクスを打ち破ったのが本山であり、夏場のSUGOをきっかけに2011、12年と連覇を果たした柳田とMOLA。ウェイトハンディも32kgと十分に攻められるポジションだ。そして、夏に強さを発揮する46号車と同じミシュランタイヤを履く23号車も連勝のチャンスもありそうだ。
テストで好調のRC F
今回の舞台となるスポーツランドSUGOでは、第2戦の後の5月中旬に公式テストが行われている。そこで好タイムを記録しているのが、RC F勢だ。
中でも注目したいのが、No.36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)である。第2戦、第3戦は、中嶋がル・マン24時間参戦で欠場したため、代走のGTルーキー平川亮がドライブ。平川もすばらしいパフォーマンスを見せたが、ルーキー故の落とし穴にはまり、好結果を残せなかった。このレースでは、ル・マンで日本人初のポールポジションを獲得した中嶋が復帰する。先頃行われた鈴鹿公式テストでも、1分49秒台という好タイムを記録。エースの復帰で、本命と目される。
このほかにも開幕戦2位のNo.6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資)やNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(石浦宏明/オリバー・ジャービス)らも優勝候補に挙げられるだろう。
NSX CONCEPT-GTに復活の兆し
さて、今季序盤戦は苦戦を続けるNSX CONCEPT-GT勢。だが、6月末に行われた鈴鹿公式テストでは4セッション中、3セッションでトップタイムを叩き出した。しかも、最速タイムは2007年以来破られていない伊藤大輔(当時ARTA NSX)が記録した1分49秒842を上回る驚異的な1分49秒282をNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘)の塚越が記録した。
もちろん、テストは車重やリストリクターの状況が不明なため、額面通りに受け取るのは早計だろうが、このテストでは17号車だけでなく、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀)もセッショントップを記録しており、NSX CONCEPT-GT勢全体に勢いがあった。
そして、昨年のSUGO戦のように上位を走るマシンが相次いでトラブルに襲われ、コンスタントに走ってきたARTA HSV-010 GTが優勝、といったドラマの再現も起こりうるのがSUGOなので、NSX CONCEPT-GT初優勝の可能性は、少なくない。
GT300クラスはハイブリッド勢に注目。そしてSLSとZ4も要注意
GT300クラスはNo.4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口信輝/片岡達也)が2連勝し、FIA GT3車両優勢かと思いきや、第3戦ではNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)とNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木幸太/井口卓人)のJAF GT300車両のマッチレースとなり、CR-Zが勝利した。
2013年のSUGO戦は、ARTA CR-Z GTが前戦に続き連勝。このコースレイアウトはハイブリッド車に有利と言われる。実際、昨年の予選ではポールこそBRZだったが、ARTA CR-Z GT、MUGEN CR-Z GT、プリウスと上位4台中3台がハイブリッドだった。 となれば、今年も3台のハイブリッド、ARTAに加え、No.0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀)、No.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏記)が、トップ争いの中心になるかもしれない。
これに加わるのが、前戦惜しくも2位で終わった61号車。そして、勝てるチャンスがありながら3戦連続表彰台にとどまっているNo.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)か。これにNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス)、No.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミュラー/荒聖治)あたりが加わってきそう。 今季好調のBMW Z4だが、No.60 TWS LM corsa BMW Z4(飯田章/吉本大樹)も今季型マシンとなり、前戦は7位入賞を果たしている。大ベテランの飯田とアタッカーの吉本という組み合わせも絶妙だけに、この大会も注目したい。他にも天候面で荒れれば、ポルシェ勢もおもしろい存在になりそう。
シーズン中盤でランキング上位のグッドスマイル 初音ミク Z4、GAINER DIXCEL SLSをはじめとするウェイトハンディの厳しいマシンも出てきている。各チーム、ここで勝たねば、しっかりポイント獲得と作戦は違うかもしれない中、いかに戦うのか? そんなチーム事情も考慮に入れて、GT300クラスを観戦するとよりおもしろくなるであろう。 夏の3連戦の緒戦となる第4戦SUGO。シリーズ中盤の重要な1戦となることは間違いない。
夏休み、連休とお出かけにはもってこいのタイミングなので、是非サーキット、またはJ SPORTSの生中継で存分に楽しんでほしい。
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